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【花ちゃん、捧げる】

 さて日曜日


「ど、どうしたの?」


 早起きした子供らに驚くママ。


「これやし!」


 いきなり花ちゃん、後ろに回している手を前に出し


「ママの日やし! 一本は花ちゃんからで、もう一本は渡真斗からやし」


「えっ?」


 その手にある二本の赤い花を見たママ


「ア、アリガト……ウワーン、すごく嬉しい!」


「これからもヨロシクやし!」


 満面の笑顔を見せる娘に


「よろちく!」


 精一杯の声を出す息子だ。


「うんうん。キミたちのママで良かったし!」



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