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【花ちゃん、憤慨する】

「んもう、やし! そのうち、顔がイクラみたいになるし!」


「え?」


 これに渡真斗クン、両手に持っているイクラを桶の中に戻してきた。


「花ちゃん! そんなこと言っちゃダメ!」


 ママが注意した後、渡真斗クンに向って


「今のは嘘よ。さ、ちゃんと食べなさい」


 ここで花ちゃんが立ち上がり


「おかしいし! 先に花ちゃんのイクラ取ったのは、渡真斗のほうやし!」


「えっ? でも」


 この時、よせばいいのに伝次郎さん


「でももへちまもなかと!」

 


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