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【花ちゃん、水族館に行く 2】

「あ、タコ!」


 渡真斗クン、すこぶるご機嫌がいい。

 そして


「あ、おねえちゃん!」


 その示すほうに目をやった春クン


「ガハハハハハ」


 涙まで流している。


 だが、見ようともしない花ちゃん


「どうせ、マンボウやし」


 お次は


「ママ! ママ!」


 これには振り返った花ちゃん


「ワッハッハッハ!」


 人のことだと、平気で馬鹿笑いする彼女。

 だが、当のご本人は相当ご不満だ。


「な、何と! 渡真斗クンさ、お昼抜きね!」


 それ、タツノオトシゴである。



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