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【花ちゃん、ダメだって!】

「絵日記を描くのも楽やし!」


 夏祭りの様子を、忘れない内に描いてる見上げた花ちゃん。


「渡真斗、こっちへ来るし!」


「あい!」


「じゃあ、右手はここにつけるし」


 ま、まさか? 見下げるぞ!


「ぺちゃ」


「次は、左手はこっちやし」


「ぺちゃ、ぺちゃ」


 渡真斗クンの両手が絵の具で染まった。


「じゃ、右手をこの紙の上にポンポンってたくさん押すし!」


「ポン、ポン……」


「今度は左手やし!」


「ポン、ポン……」


 やがて


「完成したし!」



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