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【花ちゃん、一人きり】
「もう疲れたし」
体は浮かぬが一人浮いた格好になった花ちゃん、今磯にたたずんでいる。
「誰にでも弱点はあるし」
目の前の、潮の満ち干でできた水たまりには
「お、カニがいるし! 捕まえて持って帰るし」
だが、ママと約束していた。
『行ってもいいけどね、生き物を持って帰っちゃダメだからね!』
迷った彼女だったが、結局
「これ以上怒らせたら、住みにくくなるし」
その時、浜のほうから小梅おばちゃんが
「花ちゃーん! お昼だよ!」
「もう疲れたし」
体は浮かぬが一人浮いた格好になった花ちゃん、今磯にたたずんでいる。
「誰にでも弱点はあるし」
目の前の、潮の満ち干でできた水たまりには
「お、カニがいるし! 捕まえて持って帰るし」
だが、ママと約束していた。
『行ってもいいけどね、生き物を持って帰っちゃダメだからね!』
迷った彼女だったが、結局
「これ以上怒らせたら、住みにくくなるし」
その時、浜のほうから小梅おばちゃんが
「花ちゃーん! お昼だよ!」
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