二百字掌編シリーズ 『続・二年三組、赤井花ちゃん』

【揺れる花ちゃん】

　春クンと別れ、家に向っている花ちゃん。

「お、百円落ちてるし！」

　この時、天使が現れ

「交番に届けましょう」

　だが、悪魔も姿を見せ

「いいじゃん、もらったら」

「泥棒になりますよ」

「百円ぽっちだろ？　取っとけよ」

「正直に生きましょうね」

「綺麗事なんて、いらんいらん」

　これがずっと続いた挙句、届けることにした花ちゃん。こんなギリギリの勝負では、次回は危うい。

　しかしご本人はといえば

「ふう、レフェリーするのも大変やし」