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【弟思いの花ちゃん】

 釣果は三センチ程度の小魚だ。

 それに、じっと目をやっている春クン


「花ちゃん! これってナマズだよ!」


「お! 魚だけに『ギョ!』やし!」


 もういいって。


「それで、そのナマズどうするの?」


 これに花ちゃん


「このままだと、ブラック何とかに食べられるし」


「そうかも」


「じゃあ、持って帰って家で飼うし!」


「か、飼う? 平田君が来たばっかりなのに?」


「渡真斗、喜んでくれるし!」

 

 そんな、弟思い兼ママ思わないの花ちゃんである。



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