2話 黒猫と少年の午前2
すいません、1話の最後のあとがきで言っていた目標であった500字を大幅にオーバーしてしまい、キリがいい所まで書いていたら1000字を超えていました。
こんな駄目作者ではありますがどうかお付き合いいただけると幸いです。
では、どうぞ!
2話 黒猫と少年の午前2
カイトの用意した朝食、カイトはパンと干し肉とイモのスープに俺は焼いた魚を平らげ少しゆっくりしたら朝の訓練の続きを行う。
「それじゃいつも通りに、軽く準備運動から始めようか。」
「は~い!」
訓練前の準備運動を指示する俺にカイトは元気良く返事をする。
うん、元気でよろしい。
いつものやり取りを終えて、カイトが準備運動をするのを横で見守る俺。
本格的な訓練を行う前に体をほぐしておく事はとても重要なことだから、俺は訓練前には必ず準備運動をさせている。
これだけでカイトが怪我をする可能性が減るのだからやらせないわけが無い。
描写はしていなかったが、朝一のランニングの前にも当然していた。
とか下らない事を考えているうちに準備運動完了。
次は木剣を使った素振りだ。
実はこの木剣にはカイトには秘密にしているが鉄心が仕込まれている。
毎日素振りをしていると徐々に腕に筋肉がついてくるのは当たり前の事で、そうすると唯の木剣を振っているだけでは訓練にならない。
だったら実剣を使えばいいのでは?となると思うが、訓練の時は極力実剣を握らせたくない。危ないし。
そんなわけでカイトの安全を図りながらも木剣の重量を悟られない様に増やすとなると木剣の中に鉄心を仕込むしかないじゃない!となった訳だ。
毎日毎日カイトが素振りするのを横で見ながら、ちょっと軽く振れる様になって来たかな?とカイトが感じただろうタイミングで木剣の内側を削りその分だけ鉄心を太くして仕込む、そして次の日にカイトはこの木剣を振る事で前日に軽く感じたのは気のせいだったか、となる。実際になった。
その結果現在カイトが振っている木剣は同サイズの一般的なショートソードと同じ重量になっており、それを軽やかに振っている。
「・・・99、100!」
「よし!そこまで!体におかしな所は無いか?」
「うん!大丈夫です!先生!」
色々と思い返しているうちにカイトは素振りを終えたようだ。
そこでカイトの体に異常が無いかを確認する。
万が一この時点で何か体に異常を感じた際には、無理をせず報告するように徹底しているのだ。
今日も特に問題はなさそうだな。
話は変わるが訓練中には俺の事を先生と呼ぶように言いつけている。
理由としては普段と訓練中の切り替えをはっきりとさせる為だ。
訓練中はきちんとしないとそれこそ怪我をしかねないし、訓練にもならない。
それはだめだ、いけない、そんな事ではカイトの為にならない、という訳で断腸の思いではあるが厳しく訓練している。
それじゃ、今日も始めるとしようか。
俺はニヤリと笑いながらいつも通りに準備を始める。
「それじゃあ今日も始めるか!」
「はい!先生!」
そして俺を光が包み込んだ。
誤字脱字、またお気づきの点などありましたらご指摘お願いします。