2話 黒猫と少年の午前1
2話 黒猫と少年の午前1
とまあこんな感じで簡単に俺の身の上話が終わった所で、ぼちぼち朝飯の準備が終わったみたいだな。
「おぉ~上手く出来る様になったじゃないか、よくやったな!」
俺の見てる限りは年の割に危なげも無く料理を完成させたカイトをそう褒める。
少し前までは手つきも危うげで見てるこっちがヒヤヒヤさせられたもんだが、今ではもう俺の手を借りることも無くちゃんと料理を作れる程になって・・・
・・・お父さんは嬉しいです。
「えへへ~、ありがと~」
そして、俺に褒められて嬉しそうに笑っているカイト。
「ふむ・・・そろそろ俺が見てなくても料理は大丈夫かな?」
という俺に
「えっへん!」
誇らしげにカイトは胸を張っている。
うむ、これなら任せても大丈夫そうだ。
カイトのそんな様子を見て、内心でそう思いつつカイトの肩に飛び乗る。
・・・後ろで見てるだけで危ないときに注意する位なら、任せてるといえるはず。
だから大丈夫なはずだ。
「それじゃあ飯にするか~」
「うん!」
内心で
俺に元気良く返事を返しそのままテーブルの方へ移動するカイト。
さあ今日も一日頑張りましょうかね!
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