平和で平凡な日常。
俺の日常は、当たり前ではあるが朝に目が覚める所から始まる。
変わっている所があるとすれば、完全に体内時計で起きる所だろうか。
目覚まし時計や携帯のアラームなどは使わず、決まった時間に目を覚ますことができる。
そのおかげで、時計を確認しなくても今が午前7時だということが確信できる。
ベットからおりて制服に着替え--洗面所に行って顔を洗う、そんないつも通りの行動をとり、いつも通りリビングへ向かう--親への挨拶を済ませた後に、食卓に座り用意された朝食を食べる--そして朝食を食べながら、目の前の壁にかけてあるアナログ時計を確認する。
《7時20分》、いつも通りだ。
朝食を食べ終わると学校へ向かい--教室に入ると友達が話しかけてくる、それに対して表情を作り、いつも通りの人当たりが良い態度をとる。
HRが始まり、先生の話を聞いた後に1時間目の準備をして授業を受ける。
それを昼休み挟む6時間繰り返し、掃除をして、放課後に友達と遊んで帰る・・・。
そんな何気ない、平和で平凡な日常が毎日続く今が・・・退屈で仕方が無い!
退屈すぎる!毎日毎日毎日毎日毎日毎日、同じ事の繰り返しで面白いわけがない!
今までに、退屈しのぎになりそうな事は全部やってきた!
友達もたくさん作った--群れてワイワイしているだけですぐに飽きた!恋人も作った--これに限っては、やたらバカみたいなメールしてくるし、一緒に帰らないと機嫌悪くなるしで・・・飽きるとかそれ以前に面倒臭くて1ヶ月半で別れた!勉強もした--高校に入学した最初の中間で、学年1位をとってやった、2年生になった今でも6位以下はとったことがない!運動もした--これに関しては、人並み以上程度にしかなれなかったが・・・。
他にもいろいろしてきた--家から学校へ登校する際、歩数を毎日合わせるなんてバカなこともしてきた、体内時計で時間通りに起きる、というのもいろいろの中の一つだ。
これだけやってしまうと、やる事が無くなってしまった・・・。
正確には、普通の高校生にやれる範囲の事は無くなってしまった・・・。
こんな時に、普通じゃなければと思うがそれ以上考えたら中二病でしかない。
そんな事を考えながら帰宅し、部屋に鞄を置き風呂に向かい風呂に入る--風呂から上がると、母親が夕食の準備をしているので食卓に着いて待つ。
家族で夕食を食べた後は、歯を磨き、部屋に戻り課題を終えた後に漫画やゲームでもして時間を潰す・・・。
これもいつも通り、決まった生活パターン。
これ以外は何をすればいいかも、もう思いつかない。
そんな事を思いながら、《午後11時》には電気を消し布団に入る。
「明日は何か起こってくれないか?」
この日は何故か、何かにお願いするように口から出た言葉。
少しだけ、いつもと違う眠る瞬間に喜びを覚えながら、ゆっくりと眠りについた。
主人公は気狂いです。続きはいつになるやら・・・。