エピソード1 はじまり
久しぶりに書きたくなったので書いてみました。
最初はただのイタズラだと思っていたんだ。
突然、
『おぉぉぉめでとぅぅうございまぁーす!いきなりですがあなたに異世界に行く権利が送られました。もしも行くのであるのなら、この手紙に同封されているチケットをもうビリビリに千切って下さい。もうこれでもかこれでもか、て感じにビリビリにしてください。嫌ならマッチとかで燃やせばいいんじゃね?』
てな感じの手紙とチケットが入った封筒を貰ったら普通は誰だって警戒する、だから俺も最初のうちは警戒していたんだ、していたんだ確かに。
だけど、いつの間にかそんなこと忘れていて気付いた時には、この手でチケットを千切っていた。わからなった、なぜ俺はあんなに警戒していたチケットを普通に千切っていたのか、そんなことを考えながら俺の視界は真っ暗になった。
目を開けた瞬間に入って来たのは、真っ白の綺麗な天井だった。一面に広がる真っ白な天井はなんとも言えない神々しさを持っていた、
「美しい……」
そう呟かずにはいられなかった。人ならざる者が創ったような感じだった、まるで神様が創ったようなそんな気がした。
「はい、その通りですよ」
後ろから声が聞こえたので振り返ってみると、そこには一人の可愛い女性が立っていた。けれどもとてつもない存在感があった、そこには女の人ひとりしか居ないはずなのに、まるで大きな人が立っているかのようだった。
「ごめんなさい、どうしても私達のような存在はとてつもない存在力を発揮してしまうのですよ、つらいでしょうけど耐えもらえますか?」
「いえ、大丈夫です」
「そうですか、良かったです」
ん、ちょっとまて今ナチュラルに俺の頭の中を読んでないか?
「はい、読んでますよこれでも神なので」
「マジで!?」
「マジですよ。」
「マジんこで?」
「マジんこです。」
すごい、世の中こんな可愛い神様がいるかの生きてよかった。
「あの、起きないんですか?」
そういえば、俺今寝転がってたんだ。
「ごめんなさい」
急に彼女が謝ってきた、
「あのなんで?」
「実は無理やりここに来てもらったんです、貴方の拒否も聞かずに」
「えっと、それってなんかヤバいんですか?」
「いえ、そんなことはないんですけどただ………」
「ただ?」
「もう二度、貴方のいた世界に帰ることができないんです。どんなに貴方が帰りたくても」
「えっ?」
今なんてつった?
「すいません、今なんて言いました?」
「もう帰れないんです、貴方の世界に。」
嘘………だろ、そんなの、信じね―ぞそんなこと、俺は絶対に。
「嘘じゃあないんです。もうこの場所にいる時点で貴方は帰れないんです。ここは、一種のあの世なんです」
「どうして連れて来たんだ!じゃあ俺はもう死んでんのかよ!」
「いえ、死んではいません。ですがもうここに来た時点で貴方は死んだと同じなんです。」
「そうかい………」
もうここに来た時点で……………俺は死んだと同じ、つまりもう俺は死人て訳か。イヤ待てよ、今死んだと同じだと言ったよな、つまり俺は今も俺は生きてるのか。
「はい、生きてます。でも現実にいたら本当に死んでました、確実に。」
「どうして?」
「それをお話するには私達神の仕組みについてお話する必要があります」
俺はこうして神の禁忌に触れてしまった。そんな気がした。
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