無題
コリスを出発して、恐らく十分位歩いたであろうか。
ユウマ達の目の前に早速モンスターが現れ、ユウマ達を威嚇してきた。
「ギュゥゥゥ!! ギュゥゥゥ!!」
背丈は ユウマとほぼ変わらない巨大ウサギ?が一体、ユウマ達の前に立ちはだかる。
「ギュゥゥゥ!! ギュゥゥゥ!!」
「…もんすたぁ…出た…。」
「うん、出たね…。」
「ギュゥゥゥ!!」
巨大ウサギは両腕を振り上げ、ユウマ達に飛びかかってこようとした。
「危ない…ッ!! 下がってて!!」
「うんッ!!」
ユウマは女の子を自分の背に隠した。
振り上げられた巨大ウサギの両腕はクロスするように振り下ろされ、ユウマの体にダメージを与える。
「ギュゥゥゥ!! ギュゥゥゥ!!」
「ぐおッ…!!」
ユウマは、巨大ウサギの攻撃になんとか耐え反射的に剣を巨大ウサギに斬り返した。
ザシュッ!!
「ギュゥゥゥ…ッ!!」
巨大ウサギは倒されたのか、地面に倒れ込むと姿を消した。
「あ…あれ…? た、倒しちゃった…?」
「ユウマ…倒しちゃったね…。」
「うん…、マズかったかな…。」
「多分…。でも、仕方ないよ! それに…モンスター弱かったしね…。」
「仕方ないよな…、つか、確かにモンスター弱かった! なんかオレ…少し強くなってたのかな? トビザル二匹倒したしね。」
「うん! ユウマ…強くなってる! カッコ良いね!」
「え…? そうかな…?」
ユウマは、可愛らしい女の子にカッコ良いと言われて嬉しくなり近くにもう二匹巨大ウサギがウロついついていたので、ノリで斬り倒してしまった。
「ユウマすごい! 強いね!」
「え……へへへ。」
可愛らしい女の子におだてられ、
ユウマは調子に乗って巨大ウサギを次々と倒していった。
「オレって……強いかも…?」
調子に乗り巨大ウサギを倒していると、また新種のモンスターが姿を現した。
「え……あれって……!?」
ユウマは、それを目にし、驚愕した。
今までのモンスター達もそれなりにインパクトがあり驚愕せずにはいられないモンスター達ばかりだった、が、それはその驚愕を上回った。
「ス、ス、ス……スライムか…ッ!?」
そう、
ユウマ達の前に姿を現したそれとは、
ゼリー状の緑色体、スライム。
「まじかよ……そんな……もう絶対的にこの世界は…日本じゃねぇじゃねーかよ…。」
ユウマは、今更、改めて自分が普通とは違う世界にいるんだ、と思った。
「もしかして……ここは……違う星か!? オレや女の子…村の人達は…宇宙人にさらわれて、ここに…!?」
ユウマの混乱は続くが、モンスターはそれを待ってはくれない。
ちなみに、
スライムも巨大ウサギ並みに大きかった。
スライムは混乱しているユウマに近付いてくるとかまわず攻撃を仕掛けた。
「ぐあッ…!!」
ユウマは、スライムに横っ面を叩かれ二メートルほど真横へ飛んだ。
「うお……うおおおあああ!!」
ユウマは、スライムから少し距離を置いた。
しかしスライムはユウマには向かわず、女の子の方へ向かっていった。
「いやッ!! 来ないで!!」
「うおお!!」
ユウマは、スライムを後ろから斬りつけた、が、斬撃に手応えはなかった。
スライムは後ろに振り向く。
ゼリー状のスライムの体から大きな一つ目玉が浮き出てき、ギョロギョロと目を左右にやると、目の前にいるユウマに視線を合わせた。
「う……!!」
ユウマはスライムの目を見た瞬間恐怖を感じてしまい、身動きがとれなくなった、そこにスライムは追撃をする。
「ぐぁ…ッ!!」
ユウマは、スライムに叩かれ、転がり倒れた。
「ユウマ!! 薬草を!!」
女の子がユウマのそばに駆け寄り、薬草を使って弱ったユウマの体を回復させた。
「ユウマ…!大丈夫!?」
「あ、ああ…!!」
ユウマの体力は回復し、立ち上がった。
「や、やべえ……スライム強ぇ…てか剣攻撃が効かねーじゃんか…!!」
「ユウマ…逃げよう!!」
「逃げるしかないか…!!」
しかしそうこうしている内にスライムの数は膨大に増えており、逃げ道は閉ざされていた。
「ユウマ…どうしよう…!?」
「どうしよう…。」
〈スライムの体に斬撃は効かない! 目を突き刺すんだ!〉
「…!?」
スライムの軍勢の向こう側から声がした。
すると、スライムの軍勢はどんどんと姿を消し、声の主が姿を見せた。
「お前らは…! 村にいた…ユヤと…キラ!?」
ユヤはウッドボーガンでスライムの目を狙い矢を放ち、キラは剣でスライムの目を次々と刺し抜いていた。
「ボーッと突っ立ってないで、やってみな!」
「あ、ああ!」




