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無題

「あの! すいません!」


ユウマは集落に入り、近くにいた三十代位の日本人ぽい男性に話しかけた。



「はい…?」


「あの…ここは…?」


「ここは、コリスという村ですが…?」


「あ…、そうですか……アナタは…日本人の方…ですか?」


「……日本人?」


まるで男性は日本人という言葉を知らないような顔をした。



「だって…アナタ日本語喋ってるでしょ…?」


「日本語…? 私の言葉が…?」



どういう事だ…この人は日本人と日本語の言葉の意味を知らないような顔だ……。


え……?


まったく訳が分からないんですけど…。


ユウマはそう思いながらも再度聞いてみた。


「あの…ここって、日本…ですよね??」


ユウマがまじまじと聞くと、

村の男性はキョトンとした顔でサラりと答えた。



「日本…? いや、ここは、コリスです。」



「……。」



ユウマが少し無言になっていると、離れた場所から子供の声がした。



「あ! さっき森でトビザルに襲われてた人…」


「ユヤ!! 黙ってろっ!」



六歳くらいの男の子が発した言葉に対し、隣にいた十代半ば位の男の子が注意をした。




「もしかして…! おい! 君たち!」


ユウマが男の子達に対し声をかけると、男の子達は家の中へと入ってしまった。



「…? ユヤとキラのお知り合いですか?」



「あ、いや、そういうワケじゃないんですけど…。」



「ユヤとキラは私の息子達なんですが、最近生意気盛りでね…村仕事の手伝いもしないでどこかをほっつき歩いてるみたいで……なんてゆう話はどうでもいいですよね! あなた方は…どちら様で…?」



「あ……えーと……。」


ユウマは村の男性になんて言おうか迷ったが、素直に話す事にした。



「仕事中足場から落っこちて気を失ったらしく……気が付いたら砂浜で寝てました…。」



村の男性はまた、顔をキョトンとさせた。



「オレは…日本から来ました…。」


ユウマは、ここは恐らく外国なんだ! と思うことにし、日本から来ましたと言ってみた。


「はぁ……、日本……、聞いたことがないトコですから恐らく遠いところにあるのでしょう…何か災難に遭われ海辺に流れ着いたのでは…?」



「いや…気が付いたとき、服や身体は濡れてなかった…。」



「そうですか…まぁ、とりあえず! お疲れでしょうし、もうじき日も暮れます! ウチで休んで行かれてはどうでしょう?」


村の男性はユウマ達の姿を見て、疲れきりボロボロだという事も見越して、優しく気遣ってくれた。



「へ…? あ…はい! 助かります…!」


「ありがとうございます。」


ユウマと女の子は礼を言った。



「いいんですよ! 気にしないで! それに、夜、出歩くのはとても危険ですからね!」


「は、はぁ…。てか、あの巨大なイノシシと羽根の生えた猿は一体なんなんすか!?」



「イノガシラとトビザルの事ですか!?」



「いのがしら? とびざる…??」



「アイツ等は…凶暴なモンスターですよ。」



「ももも…もんすたぁああ…???」







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