無題
これまでの出来事を軽く振り返ります。
高層ビルの改装の為の足場を解体中落下、
落下中気を失い目が覚めれば南国ビーチ、
隣には露出的で可愛い女の子、
海から這い出てきた巨大イノシシに追われ、
逃げ切れたと思えば羽の生えた猿に襲われ、
襲われ、襲われて、更に襲われて、
近くに誰かいたみたいで助け求めてみたが逃げられ、
仕方ないから足下に転がってた木の枝棒、
振り回して、振り回して、投げて、
二匹目、羽の生えた猿飛んできて、
アッパーして、倒して、
可愛い女の子に後ろから抱きつかれて、
胸の生々しい感触に喉鳴らして、
少々立ち尽くして、
二人は未だに森の中をさまよっていた。・
そして…
「森…抜けた…!」
「うん…!」
森を抜けると、一面緑の大草原が広がっていた。
「お…! あれは…建物か…!?」
ユウマは目を細め遠くを見た、そこには人がいそうな建物が何個か建っていた。
「なんか…ログハウスみたいなんが何個か建ってんな…!」
ユウマ達はそこに向け歩を進めた。
歩きながら二人は話をする。
「そいえばさ、さっき手繋いで逃げ走ってたときに思ったんだけどさ…」
「うん…?」
「手が冷たかったね!」
「え? …うん。」
「……君は何処から来たの?」
「分からない…。」
「……。」
「ユウマは何処から来たの?」
「え…? んー、都会!」
「都会…?」
「デッカい建物がたくさん建ってるとこだよ!」
「ふーん……フェルドルドみたいなとこ?」
「んん…? フェルドルド…?」
「うん、フェルドルド。」
「が、君…外国人…? なワケないか…日本語話してるもんな…。」
「日本語…。」
「君…日本人でしょ?」
「違うよ…。」
「え…?」
「私は…分からない…。」
「……。」
「フェルドルドってさ、どこの国にあるの…?」
「国…? フェルドルドはこの世界を支配してる大きな街。」
「し、しはい? 支配してるって…??」
「皆を監視してるの…。」
「監視って…??」
「でもユウマは大丈夫…!」
「え…? 大丈夫?」
二人はログハウスみたいな建物が建ち並ぶ集落に辿り着く。
そこには、日本人のようなひともいれば、違うような人もいる、女性や子供達もいた。
「人だ…! 話しかけてみよう…!」
「うん…。」
二人は集落へと入っていった。




