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無題

「ぐぅ…ッ！　ユヤ…ッ！」

「キラ…ッ！」

「ホカクカンリョウダナ。」

「アア。」

キラとユヤはモラルド人に捕らえられてしまっていた。

「くそぉ…ッ！オレ達を捕らえてどーする気だ…ッ！」

「ソノウチワカル。オマエワイイオモチャニナル。」

「おもちゃ…ッ!?　ふざけんな…ッ！」

「キラ…ッ！」

「ジャア、イクカ。」

二体のモラルド人はキラとユヤを捕らえ縛り肩に担ぎ上げ、飛び立とうとした。

ビュンッ！　ビュンッ！

グサッ！　グサッ！　

「グォ…ッ!!」

二体のモラルド人の背中に短剣が一本ずつ刺さり、力が抜けたのか、肩に担ぎ上げていたキラとユヤを落とした。

ドサッ！　ドサッ！

「いてッ！」

「いたいッ！」

キラとユヤは地面に落ちた。

ビュンッ！

ザシュッ!!　　バシュッ！　バシュッ！

「グェェ!!!!」

ヴィッツは素早い動きでモラルド人の背中に飛ばし刺した短剣二本抜くと、そのまま二刀流を使いモラルド人の片方を連斬りし倒した。

「こりゃ弱いモラルド人だな！」

モラルド人は残り一体となった。

「ヴィッツ！コイツはオレにやらせろ！」

アールは、モラルド人に向け右腕を伸ばし手のひらを広げ、呪文を唱えた。

「ライトボムガンッ!!」

ボンッ！ボンッ！ボンッ！

アールの手のひらから火の玉が発射され、モラルド人の腕や足にまとわりつく。

「クソッ！ウィザードカッ！」

モラルド人は手足にまとわりついた火の玉を振り払おうとするが、アールは広げた手のひらを握り締めたと同時に最後の呪文を唱えた。

「ボムッ！」

ボォンッ！　

モラルド人にまとわりついていた火の玉が全て同時爆破した。

モラルド人は倒れた。

「アール！成功したな！」

「ああ！」

ヴィッツとアールは、縛られ寝転がっているキラとユヤを解放してやった。