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彼と彼女と俺の話  作者: 山田ジギタリス


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9/9

ちょっとまった、だれとだれがつきあってるって?

 連休明け、教室に入ったところで俺に視線が集まった気がした。特に女子から。

 なんだかわけもわからず俺は席に着く。相変わらず武田と上杉は喧嘩したままのようでいつもならうるさいくらい武田の席にいる上杉が自分の席でだんまりだ。


「おはよう」

 

 なんか重くるしい空気を払うように挨拶をして来る武田。連休中に少し髪を短くした? 王子様感がましたけど何かあったのかな?


「おはよう!」


 俺はなるべく明るい声になるように挨拶を返した。



 異様な空気の訳は授業後に文芸部室でわかった。


「なに?これ?」


 武田が素っ頓狂な声を出す。


 それもそのはず、部室にはクラスメイトを始めとして数人の女子がいた。あまり広くない部室がますます狭く感じる。


「あー来た来た、この子たち新入部員ね。いま、入部届を書いてもらってるの」


 そこに遅れて上杉が入ってきた。女子たちが俺と上杉を見てコソコソ話す。なんだが感じ悪いな。


 佐竹先輩が活動の説明をしてる間に那須先輩が俺達三人を連れて部室を出る。


「こいつらにあの説明するから」

「ぃよろしくおねがいするね」


 行き先は漫研だった。


「来たね、話題の二人」


 迎えてくれたのは三つ編みでメガネをかけてるいかにもオタクですという女の子。あれ? この娘は?


「クラスメイトぐらい覚えててよ、姉小路よ」


 ああそうだな。あまりしゃべらないから分からなかった。


「彼女は私のBL仲間で今回の情報を教えてくれた。中放課はチャンスがなくて授業後に来てもらった」


「でっ?」


「新入部員達の一人がこの間の織田君が上杉君抱き締め事件を目撃していたらしくて」

「へっ?」

「それで腐女子仲間で盛り上がって文芸部に入れば二人を観察できるかもって話になったんだ」


 なんて迷惑な。上杉も武田も顔が怖い。


「ナマモノは取り扱いに注意が必要なんだ」

「これに関しては、私も反省する。ごめんなさい」


 ナマモノ? 知らない言葉が出てきたな。それはそうと、どうするかなぁ。


「彼女たちは、まぁ、文章を書きたいなら歓迎するけど、どうもそうじゃないみたいだし、早めにお引き取り願うことにするとして、噂の方だな」


 那須先輩が考え込んでいると姉小路が何やら思いついたように言う。

 

「それで、私から提案がある。上杉も織田も女の子と付き合えばいいんだ」


  それはそれでまた爆弾を抱えるような気がする。


「誰と誰が?」


  上杉も不機嫌そうに言う。


「上杉が武田か同士那須のどちらかと付き合えばいい。織田は余ったらかわいそうだから私が……」

「織田君とは私が付き合うよ。今までほとんど話してなかった姉小路さんと突き合いだしたらおかしいだろ?」

「ちょっとまった。薫ちゃん本気? この、煩悩が歩いているような織田だよ。私は反対。織田は姉小路さんと……」


 姉小路さんの扱いがかわいそうで泣ける……本人は面白がってるな。俺が付き合うとしたら誰とかなぁ。この三人から選ぶなら武田だなぁ。何より話があうし。


「俺も武田とがいいなぁ、話合うし隣の席だし」 

「決まりだね。上杉は私にする? それとも同志那須かな?」

「なんかクラスメイトは嫌だから私は那須先輩にする」

「なんか私の扱いひどくない?」


 みんな土下座する勢いで姉小路さんに謝りました。でも本人も面白がってるじゃない。


 さて、こんな穴だらけの作戦、うまくいくのかな?


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