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彼と彼女と俺の話  作者: 山田ジギタリス


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7/8

コルセットとドレスと脱がせるとき

 那須先輩、武田、上杉、そして俺。4人の男女が博物館前に集合した。

 俺が付いた時には武田と上杉は既に待ち合わせ場所にいた。さすが幼馴染だけあって一緒に来たそうだ。


 「えっ、上杉?」

 「そうだけど、可愛い女装がよかった?」

 いやそんなことはあるかもしれないけど、今日はなぜか男装の上杉。武田と一緒に立つと私服姿のアイドルに見える。武田は制服と同じように男装。二人とも男装なのはちょっと残念……何を考えている、俺!

 そこの那須先輩が来た。落ち着いたワンピース姿の那須先輩はお嬢様っぽい雰囲気だ。

 

「さぁ、いこうか。今回はドレスだけじゃなくて当時の女性用下着も展示しているから夜会でお嬢様を脱がせたときのシーンの参考にもなるぞ」


 訂正、お嬢様じゃない。というか、そういう描写は俺たちは書いてもいいけど読んじゃだめだよね?


 ドレスは、麻、綿、絹など材質もいろいろあるし、コルセットはあんなにきつく締めるのか。ドレスのスカートを膨らませるクリノリンとか座る時にじゃまそう。というかドレス一式結構重そうだから昔のお嬢様って力持ち?

 

 なんとなく三人のドレス姿を想像してみる。那須先輩はふくよかな双丘とその谷間で男性を魅了しそう。武田はちょっと胸元が寂しいけどスタイルいいからドレスも似合いそう。そして女装すると美少女な上杉は胸が……胸が残念だけど、よく似合いそうだなぁ。


「織田、なににやけてるんだ。お前那須先輩の胸ばっかり見てるな。このスケベ」

「どうしたの伊織ちゃん? そういえば、最近織田君と仲いいね」

「「仲は良くない!」」


 ついつい叫びそうになり声を落すが上杉とハモってしまった。

 

「息がぴっただね、君たち」

 

 楽しそうに那須先輩が言う。さすがに反論はしなかった。那須先輩は古いドレスの背中を指さしながら説明してくれる。


「ああやって背面で縫い付けて着つけするから脱がせるときも糸を抜くんだ。だから侍女がいないと脱ぐこともできない。まぁ不倫をしていたご婦人たちは大変だったろうね」


 那須先輩、喋らなければお嬢様なんだけどね。


「例えば織田が夜会で上杉とアヴァンチュールを楽しむときは侍女の武田にも協力してもらわないといけないわけだ」


 なんでその組み合わせなんですか、那須先輩。脱がせるなら武田が……いや何を考えてる俺。


 いろいろメモを取ったりへたながらスケッチをしたりそれほど広くない会場だったけど終わったらランチタイムをオーバーしていた。

近くのファミレスに向かったけどさすが休日。家族連れも多くて混んでいた。名前を登録して待つけれど回転が良いのか意外と待ち時間が短い。上杉と武田が席を外すと那須先輩がひそひそ越えで聞いてきた。


「君は上杉が好きなのか?」


 俺が那須先輩の顔を見つめてしまうとそのしぐさが図星を刺されたからだと勘違いしたのか那須先輩が話をつづける。

 

「うちの学校は同性愛も別にとがめないから大丈夫だよ。まぁ節度を持ってお付き合いすれば。しかし、残念だなぁ」

 

 最後の一言は聞き取れるか聞き取れないかそんなギリギリの声だった。那須先輩が何を言いたいのかわからずにいたら、武田と上杉が戻ってきた。ちょうど店の人に呼ばれ席に案内された。



 料理が来るまでの間にさっきのメモやスケッチを見せ合う。みんなで話している間になにか一つ話ができつつある。R18方面に行きがちな那須先輩だったけど武田の夢見る少女の恋愛小説には勝てなかった。まぁ、武田には武田全肯定の上杉がついているからな。

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