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彼と彼女と俺の話  作者: 山田ジギタリス


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10/15

デート、でした

 付き合ってるように見せるために何をしようか?

 学校生活の範囲だと何をすればいいだろう?と姉小路や武田、それから上杉や那須先輩と相談した。まずは仲の良さを見せつける。なので十分放課にベタベタしない程度に話す。昼放課に武田と一緒に昼ご飯を食べる。この二つをすることになった。


 授業後は部活があるから自然と一緒にいることになるけどなるべく隣にいるようにと姉小路に注意された。


 十分放課の話題はゲームの話。あのあと武田はLのカードを当ててランクも俺よりうえになっていてちょっと悔しい。今のレイドの攻略法の話で結構盛り上がる。それから書いている小説の話。共通の話があるとだんだん話題も広がるんだな。十分放課がこんなに短く感じられたのはいつ以来かな。


 武田と一緒にご飯を食べるのは初めてじゃないけれど、なんか、ちょっと照れくさくて恥ずかしい。前は他の人がいたからなあ。

 こうやって見ると武田はカッコいい男前女子だと思っていたが、仕草がちょっとかわいいところがある。


「どうしたの? 顔に何かついてる?」

「いっ、いやなんでもないよ、ちょっとかわいいって思っただけで」


 しまった、つい思ってたことが口に出てしまった。きもがられるかな?

 

「かっ、かわいい……かわいいって……」


 顔を真っ赤にした武田は、それっきり黙ってしまう。あとは二人とももくもくと食べて昼ご飯は終わった。

  

 お昼を一緒に食べたあと、武田は用事があると言って離れていってしまった。すると待ってたかのように斎藤と北畠に捕まってしまった。


「おぅおぅおぅ、織田くんよぅ、なんか武田さんと仲いいみたいじゃんか」


 どこのヤンキーですか?


「上杉さんの次は武田さんとですかぁ。今度は女子の反感買いそうですな」


 さすがに本当の事は言えないから適当なことを言って誤魔化そう。


「連休中に博物館に一緒に行ってそれからで……」


「なんだと~、デートじゃないか」

「そうですな、それは逢い引き、デートですな」

「ぐわー、織田はこちら側だと思っていたが、」

「ですな、これは重大な裏切りですな」


 いやいやそんな事はないだろ。俺だって高校に入る前にだも……すみません彼女いない暦=年齢です。


 斎藤と北畠は顔を見合わせて同時に言った。


「「ここは武田さんの友達呼んでもらってカラオケ」」

「武田の友達呼ぶと一人は上杉だが」


「「いい!それでいい!」」


 いや、俺が嫌なんだけど。


「だめだな。武田をお前達と一緒にカラオケに行かせられないな」

「なんででござるか?」

「あーもしかして俺達と一緒に武田さんがいるの我慢できないんだ、けつのあなが小さい男だ」


「うるせー、いいだろ、そのくらい。お前らといると武田が穢れる」

 

 なんか勘違いされたけどまぁいいか。


 昼放課が終わる頃になって姉小路が近寄ってきた。

「ふふふ、聞いてたよー。彼女を他の男にも見せたくないって、どこのヤンデレですかぁ?」


 反論する前にスッと自席に戻る姉小路。その後にまだ心なしか顔の赤い武田が来たので何もいえなかった。


 昼放課にどこに行っていたのか上杉が慌てて教室に戻ってきた。あいつは那須先輩と一緒にいたはずだけどどこにいたのだろう。


 そして見せつけたい相手の腐女子達は昼放課の間、何やらコソコソ話してたけど、この程度では納得したいだろうなぁ。

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