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アリシアのポーション製造。5

 部屋ではフランが椅子に座って待っていた。


 フランは私の顔を見て安心したのか、微かな笑みを浮かべて私に向かって手招きした。


「アリシアお姉ちゃん。こっちに来て……」

「……ええ」


 私はフランに言われるがまま、彼女の方に向かう。


 フランは私が近くに来ると椅子から立ち上がった。


「アリシアお姉ちゃん。お手伝いしたお礼をして」

「……お礼? どうしたらいい?」


 そう言ってフランは椅子を指差して期待するようなキラキラとした瞳で私を見上げる。


 私はよく分からなかったが、フランの指差す椅子に腰掛けると、フランが私の膝の上に座って満足そうに肩を揺らしている。


 普段からあまり表情に感情を出さない子だが、こういった行動を見ていると、元々は相当な甘えん坊な性格をしてるのが分かる。


 フランが私の膝の上で嬉しそうに上機嫌だ。


「フランちゃん……これは?」

「……これがお礼。フランの頭もなでなでしていい……」

「えぇっと……これでいいの?」

「……うん」


 そんなフランに微笑みながら私は彼女の頭を優しく撫でる。


 フランは私の体にもたれ掛かると、振り向いて言った。


「アリシアお姉ちゃん。やっぱり本当のお姉ちゃんみたいで好き……」

「私もフランちゃんのこと、本当の妹ができたみたいで嬉しいわ……こんなにかわいいんですもの」

「……んっ」


 私がそういうと、フランは顔を真っ赤に染めながらうつむいてしまった。


「……フランは無愛想だから、かわいくない」


 恥ずかしがりながら手をモジモジと動かして、ボソッと言ってうつむいたまま私の方を見ようとしない。


 私はそんなフランに微笑んで告げた。


「そんなことないわ……フランちゃんはとってもかわいいわよ? もし私が妹だったら自慢して周りに紹介するくらい」

「……ほんとう?」


 フランは私の顔を見ながら聞いた。


「ええ……本当よ。私にとってフランちゃんはもう大切な家族だもの」

「アリシアお姉ちゃん……」


 嬉しそうに微かに笑うフランは私の手をぎゅっと小さな手で握りしめる。


 私はフランに微笑み返すと、彼女の手を握り返した。


「さあ、お茶を飲みましょう! せっかくの紅茶が冷めてしまってはもったいないわ!」

「……うん」


 フランは頷くとカップケーキを手に持ってリスのように少しずつ食べ始めた。


 その後、フランとのお茶会は楽しく過ごせて充実した時間になった。


 お腹がいっぱいになってフランが眠くなってしまったのか欠伸をしている様子を見て、私はフランに声をかけた。


「フランちゃん。眠くなっちゃった? なら、ベッドで少し休んだら?」

「うん……そうする」


 フランはそう言って立ち上がり私の手を引いた。

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