アリシアのポーション製造。2
顔を赤く染めながら私は慌てて髪を直しながらエリサに向かってそう伝えると、エリサも小さく「すみません」と言って頬を染めて気まずそうに目を逸らした。
エリサと一緒に廊下を歩いていたアレクと私は、後ろをついて行った。
皇帝陛下が待つ謁見の間に入ると、玉座に腰掛けていた皇帝陛下が立ち上がって私の方を見ながら隣にいたアレクに声をかけてきた。
「おお! 待っておったぞ!」
「……どうかしましたか? 父上。しかも、アリシアまでとは……」
アレクの言葉に皇帝陛下がため息を漏らし、重い口を開いた。
「……いや、私は別にいいと言ったのだが。ビクトリアがどうしてもときかなくてな……アリシア嬢にはこれからポーションを作って頂きたい」
「何故ですか父上! アリシアの能力は有益ですが、情報が漏れれば彼女にも危険が及びかねない……絶対に反対です!!」
アレクの声が響くと、部屋の扉が開いてビクトリアが入ってきた。
「アレク。貴方は分かっていない……守るだけが愛じゃないのよ。女は愛でるだけの人形や宝石の付いた装飾品ではないの……女にだってプライドがあります! ……アリシアちゃんはどう思うの?」
私をアレクとビクトリアが同時に見たので、私はアレクに伝えた。
「アレク様。私はポーションを作ることに問題はありません。その話……お受けします!」
「……アリシア!?」
「私は……アレクやアレクの愛するこの国の為に何かしたい。その為なら、私にも出来る事があるのであればやりたいの! 大丈夫ですから……ね? 私は大丈夫だから、安心して下さい。アレク」
「アリシア……しかし……」
真っ直ぐにアレクを見た私の瞳を見て渋々ながらに頷いて頭を掻いた。
「分かった……アリシアがそこまで言うなら……」
「アレク! ありがとう!」
私は喜んでアレクの胸に飛び込んだ。
少しぎこちなく笑いながらアレクは私を優しく抱きしめた。
それから私のポーション作りが始まった。
私専用の畑が城の中庭の一角に作られて、そこにはジョウロなどの園芸に使えそうな道具などが置かれていた。
そこにフランが重そうな本を何冊も持ってやって来た。
「……アリシアお姉ちゃん。アレクお兄ちゃんから、アリシアお姉ちゃんを手伝ってあげてって言われたから……」
「あっ! フランちゃん。アレクが手伝ってくれる人をよこすって言ってたけど……フランちゃんがお手伝いしてくれるの!?」
「……うん」
フランは私のいたテーブルの近くに駆けて来る。




