アリシアの守護精霊。5
「ふふっ。素敵な夢ですね……分かりました。これからはその素敵な夢と人生に私を宿します。何かあったらいつでも私の名を呼んで下さい。そうすれば必ず女神ガイアの祝福が貴女を助けるでしょう……困った時はいつでも、どこでも駆けつけます。私は貴女の願いを叶える為にいつでも側にいますよ? では、また会いましょう」
「はい! また、お会いしましょう! 美しい女神様!」
女神様は優しい笑顔で手を振りながら消えていった。
私は現実に戻ってくると、祭壇の上で眠っていたことに気がついた。
目の前には心配そうに私を覗き込むアレクとフランの姿があった。
「……2人とも心配かけてごめんなさい」
「……アリシアお姉ちゃん。大丈夫?」
「アリシア……良かった! 全く反応がなくて心配したぞ……本当に良かった」
私はゆっくりと祭壇から起き上がると、ビクトリアが言った。
「気分はどう? アリシアちゃん」
「はい。とても爽やかな気分です」
私は祭壇から下りると、心配していたフリードリッヒ53世が近づいてくる。
「アリシア様。体調は問題無いですか? 神様とお話できましたか? 神様の見た目や容姿はどのような感じでしたか? 神様は、お名前は言っておられましたか?」
「はい。問題ないです。女神様はとても美しく優しい笑顔で喋る女性でした。私の大切な願いを叶える為に力を貸してくださると言っておられました……女神様のお名前は女神ガイアと言っておりました」
「なんと! 大地の女神様の加護を得たとは! 素晴らしい事ですよ! それは実に素晴らしい!」
フリードリッヒ53世は嬉しそうに手を叩いて喜んだ。
私は何故皆がこんなに喜んでいるのか分からなかった。
確かに神殿内で神の加護を貰うという事は、信仰的にはありがたい出来事なのだと思う。
しかし、外部の国家の出身であるアリシアが、創造主アポロ神を祀るアポロ教の神様に加護を与えられることは異例だ。
不思議そうな顔をしている私にアレクが、嬉しそうに私の体を抱き上げてくるくると回る。
「……あ、アレク!? どうしたの!?」
「そうか! ガイア様の加護を受けたのか! さすがは俺の妃となる女性だ! アリシア。君は本当に素晴らしい!」
私を抱き上げてぐるぐると回るアレクは、とても嬉しそうだった。




