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アリシアの守護精霊。4

 私はシスター達に化粧台の鏡の前に座らされる化粧をされ、真っ白な純白のドレスを着せられた。


 私は準備を終えると再びフリードリッヒ53世の待つ祭壇の前へ戻った。


 祭壇の前では、すでにアレクとフランとビクトリアが待っていた。


「……アリシア」


 心配そうな顔で私を見るアレクに、私は彼を安心させるために優しく微笑んだ。


「では、儀式を始めます。アリシア様……どうぞ、祭壇の上に寝てください」

「は、はい」


 私が言われるがままに祭壇に寝転がると、


 フリードリッヒ53世が宣言すると、シスター達が私の寝ている祭壇を取り囲み、手に持った鈴を鳴らしながら祈りの言葉を唱え始めた。


 祭壇に寝かされている私に、手を合わせながら祭壇の後ろにある翼の生えた女神の像に跪き手を合わせた。


「我らが偉大なる創造主アポロ様。どうぞ迷える子羊である我々を御導き下さい!」


 その直後、祭壇に天から光が降り注ぎ、私の体を包み込む。


 真っ白な光に私は眩しくて思わず目を閉じるが、温かい光に不思議と怖くはなかった。


 光に包まれた私がまぶたを開くと、そこは天国のような雲海の広がる世界だった……


 私はその世界をキョロキョロしながら歩いていると、目の前に光の塊が見えてそれが人の形に固まっていく。


 その光が美しい女神の姿に変わった。


「……アリシア。私は女神ガイアです。貴女とお話しできるのを待っていました」

「あなたが大地の女神様……あっ! お初にお目にかかります。私はアリシア・グレイセスです!」


 女神様は優しく微笑み嬉しそうな顔で言った。


「知っています。アリシア……私は貴女に助けられたことがあります。覚えていますか?」

「えっと……いつでしょうか? ごめんなさい。記憶が……」

「ふふっ、分からないのも仕方ありません。貴女がまだ幼い頃、街の広場で野良猫にいじめられていたウサギを助けた事。覚えていませんか?」

「……あの時のウサギさん!?」


 女神様の言う通り、私は幼い頃に母に連れて街の噴水のある広場で数匹の猫に襲われ傷ついていたウサギを保護した記憶がある。


 母に頼んで治療してもらい、元気に山に帰って行く姿を見て、私は泣きながらバイバイと手を振ったのを今でも覚えている。


「ふふっ、あの時は本当にありがとうございました。……私はその頃、創造神から生まれたばかりの赤子でした……でも、あなたに救われた命があったから、私は人に感謝しました。そして、人に何かを残したい……と強く願いました。アリシア、貴女の願いは何ですか?」

「……私の願い……」

「ええ……貴女は私の力を使って何かを変えたかったのでしょう?」

「そうですね……私は、この世界の人々を救いたい。傷ついた人や病いに苦しむ人々を癒し、元気にしてあげたい」


 私の言葉に女神様は嬉しそうに頷く。

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