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7話 アリシアの守護精霊。

 私達は目を覚ますと、部屋にセリアが呼びに来た。


 なんでも皇帝陛下が呼んでいるらしい。私とアレクとフランは上機嫌に尻尾を立てて猫耳をピクピクさせながら前を歩くセリアの後を付いて行く。


「セリア。父上からなにか話を聞いてないのか?」

「はい! 皇帝陛下は目を覚ましたらご主人様達を自分の書斎に連れて来るようにと言ってました! その時にマタタビを貰ったのです! 後で部屋に戻ってこっそりと楽しむのですよ!」


 セリアは満面の笑みで茶色い枝を見せると上機嫌で頬をすりすりと擦り付けている。


「うにゃ~、はにゃ~ん」 


 枝に頬を擦り付けながら顔はふにゃふにゃとろけている。やはり、猫の獣人は習性も猫と同じらしい。


 それを見たアレクは頭を押えて呆れた様子で頭を振っている。

 

「……父上に買収されたか。まあ、セリアは母上のお気に入りだから、この件には母上も絡んでいるのだろう……面倒事の予感がする。なんだか頭が痛くなってきた」


 私もなんだか不安になってきた。それに気が付いたのか、アレクは私の手を掴んでぎゅっと握った。


「大丈夫。どんなことがあっても俺がアリシアを守ってやる。たとえ、生まれ育った帝国を敵に回してもな……」

「……うん。ありがとう……でも、私は大丈夫だから……」


 アレクは私を気遣って言ってくれた彼の優しさには嬉しいけど、だからといって彼を国賊にするわけにはいかない。


 皇帝陛下とお義母様がなにを言ってきても、私はアレクを守る。そしてこの人と幸せになる。その為ならなんでもいうことを聞く……


 私達はセリアに連れられて皇帝陛下の書斎の前まで来ると、アレクがドアをノックした。


「アレクです。父上……アリシアとフランも連れてきました。なにか御用でしょうか?」

「……ああ、入ってくれ!」


 皇帝陛下の声が聞こえ、私達は緊張しながらドアを開けた。


 だが、部屋の中では皇帝陛下が書斎の椅子に腰掛け、その隣にはビクトリアが立っていた。


 2人は笑顔で私達を見るとセリアに向かってビクトリアが言った。


「ごくろうさま。セリアは仕事に戻ってね」

「はい! 了解したのです!」


 セリアはビシッと背筋を伸ばして部屋を後にする。


 私を見てにっこりと優しく微笑みを浮かべるビクトリアに、私も微笑みを返した。


 皇帝陛下が私に向かって笑顔で告げる。


「アリシア嬢。朝早くにすまないね。君の力についてだ……ここからはビクトリアに説明してもらう」

「……アリシアちゃんには、これから私と一緒に神殿に行って守護精霊と正式な契約をしてもらいます」


 ビクトリアの言葉にアレクは驚いた様子で聞き返した。

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