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義妹。6

 まあ、子供は意外と騙せないと言うことが分かった。子供騙しと言う言葉は、どうやら彼女には当てはまらないようだ。


「……もう一度聞くよ? アレクお兄ちゃんとは子作りした?」

「……し、してません」

「なら、どこまでした?」

「…………キスまで、です」


 私は私より何才も年下のフランの尋問に屈した。


 だが、正直に話したがどうやらフランはまだ疑っているのか、訝しげに私の顔を疑惑の目で凝視してくる。


 宝石のような綺麗でまんまるとしたフランの紫色の瞳が私を見つめる。


 耳まで真っ赤に染めて俯く私に、フランは嘘は言っていないと判断したのか静かに頷いた。


「お姉さん。魔法は使える?」

「えっ? 少しなら、初級の治癒魔法は使えるかな? でも、ちょっとした切り傷程度よ。深い傷は治せないし、それに病気は治癒魔法では治せないわ」

「大丈夫。わかってる……」


 フランは少し考えた様子であごの下に手を当てると、テーブルに置いていた本を脇に抱えて私の手を掴んだ。


「お姉さん。こっち……」


 フランはふわふわで綺麗な白銀の長い髪をなびかせながら急に走り出した。


 向かった先はフランの部屋だ。フランの部屋には数人のメイド達がいて、私がやって来ると丁寧に頭を下げて迎えてくれたが、フランはそんなことなど気に留めることなく、部屋に入ったと思ったらアリシアの手を引いて一目散にベランダに出た。


 ベランダは犬が駆け回れるほど広く、なぜかその広い屋敷にはレンガで囲われた畑が作られていた。


 そこにはすでに様々な薬草が植えられている。それはフランが色々と本を参考に植えたのだろう。


 フランは私の手を放すと、脇に抱えていた本を開いて私の方に見せた。


「……お姉さん。これやって」

「えっ? 治癒魔法を薬草に掛けるの?」

「うん。魔法を薬草に上乗せすると、効果が高まるって……本には書いてある」


 フランは私にキラキラと輝かせた瞳を向けて説明した。


 私は半信半疑ながら、フランに言われるまま畑の薬草に向けて両手を突き出す。


 目を閉じて息を深く吸い込んでそれをゆっくりと吐き出す。集中すると両手を中心に緑色の光が全身に広がり私の体が光の粒子に包まれる。


「精霊よ。我が前の傷を治し賜え、癒しの力を我に与えよ……ヒール」

 

 詠唱して魔法を発動させると、治癒魔法を掛けた植物がどんどん成長して薬草が収穫できるまでに一瞬のうちに育った。


「ふぅ……フランちゃん。これでいいの?」

「おー、次はこれ……」

「えっ? まだ、やるのっ!?」


 フランは別の薬草を指差して私の顔を見上げる。

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