ある日の風紀委員と新入生の与太話
久しぶりなので練習するつもりで書きました。執筆時間は3時間?
今回は会話文のみで送る形式をとってみました。直前に読んだ作品の影響が出てなきゃいいけど…思いついたことを即興で描いた作品です。
「あたしには早急にやらなければならないことがあるわ」
「いきなり何言い出すんですかこの先輩」
「ちょっと、この学校の風紀を一時乱れるようなことをしてみたいの。それでちょっと協力者を探しているんだけど~」
「今日来た新入生に対して向けるべきでない話題と眼差しに見えますね」
「手伝うわよね~手伝ってよね~後輩ですものね家が隣ですものね一蓮托生さあ手伝え!」
「ついでに言えば、拒否権すらないみたいですが、これがこの学校での普通ですか? この学校の風紀は一体どうなっているんですか?」
「あー不良だらけとか、昼間から酒タバコとか喧嘩とか、そんな風紀の乱れみたいなものは一切ないわよ。ここはこの街で5つしかない普通科進学校、常にみんな勤勉に励んでいるわ」
「そうですよね。パンフレット通りの健全な-」
「何よりあたしがこの学校の風紀委員なんだから!」
「僕の安寧な高校生活はこれでおしまいのようですね・・・人生終わりましたーたった15年で」
「入学当日から真っ白になるな! つか遠い目をしながらロープで何わっかを作っているの?!」
「とりあえず風紀委員の行う凶行には巻き込まないでください」
「風紀を乱すってことでひょっとして犯罪起こすとか勘違いしている?
殺人事件なんか起こす気はないわよ?
通り魔とか爆弾テロとか放火とか重犯罪は起こす気はないわ今のところ」
「・・・軽犯罪は?」
「ちょっとふれるかも?」
「万引きや動物虐待からだんだんエスカレートして最終的に重犯罪になるのですねわかります」
「そこまで信用ないか、ああん?」
「この15年の付き合いで分かったのは、ある程度信頼はできるけど、やることすることに関しては全く
信用できないということです」
「ちょっとおもてでろ」
「座った目で睨まないでください。とりあえず何をするのか話は聞きますから、間接極めようと構えるのも止めてください」
「今まであんたが話をそらしたのでしょうに。まあいいわ。
これからあたしがやろうとすることは最終的にこの学校の風紀を正すことになる。だからこそ、一時的に風紀が乱れる恐れがあるという荒治療よ」
「そういうことであるなら最初からそう言ってください。てっきり犯罪すれすれなことをして気に食わない連中をたたきつぶすつもりなのかと思ったじゃないですか」
「よくわかっているわね。まあ風紀員の活動の一環として、この学校のあたしが気に入らない部活動をちょっとたたき潰そうと考えていたのよ。それでちょっと手伝ってもらおうと」
「・・・先輩、直前に言ったことと、というか一文の中でも全く話がかみ合わないですが、どのあたりに風紀を正す要素があるんですか?」
「あたしの邪魔をするものいなくなれば、あたし達の風紀活動を気兼ねなーくおこなえて最終的にこの学校の風紀は改善させられるわ」
「先輩の頭の中の辞書では風紀は独裁と同じなのですか。というか風紀の意味判って言ってますか?」
「『日常生活のうえで守るべき道徳上の規律。特に、男女の交際についての規律や節度。
「―が乱れる」「―を取り締まる」などと使う』でしょ?」
「その辞書まる写しの解説通りなら先輩のしようとしていることは大きく違反して、というかぶち壊しているのですが・・・いや待ってください。先輩、男女の交際についての規律に言及したことにいやな予感がするのですが、まさか恋人がいないことによる八つ当たりとかじゃないですよね?」
「そんなことないよ。あたしはただリア充シネとおもっているだけ。カップルは殲滅ダヨ」
「焦点合わせず棒読みでおっそろしいこと言わんで下さい。というか先輩一人が風紀委員としてそんな勝手なことできるわけないでしょう?
他のメンバーからひんしゅくを買うだけでしょう」
「大丈夫、風紀委員長も副委員長もみんな同じ気持ちだから『カップル撲滅週間』の設立には」
「駄目だ、この学校の風紀委員達。早くなんとかしないと・・・」
・・・つづく?
以前プロットだけ作った作品の世界観をベースに作っています。これをベースに短編作品をちまちまだ出していこうと思っています。まずは感覚を取り戻さないと長編なんて書けそうにないですからね・・・