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第二章 死の知らせ
エレオノーラは辺境の廃屋に身を寄せていた。
凍えるような寒さの中、彼女はただ一つの疑問を抱える。
「何故ソフィーナが……?」
双子の絆は言葉以上に深かった。
幼い頃、エレオノーラが病に倒れた時、ソフィーナは三日三晩看病してくれた。
逆もまた然り。
いつも一緒に居て、同じ物を食べ、同じ寝床で寝起きし、本当によく似た仲の良い姉妹だった。
誰一人として彼女達を、正しく区別できた者はいなかったくらいだ。
それなのに、何故──
数日後、エレオノーラのもとへ村の教会から一人の修道女が訪ねてくる。
「ソフィーナ様がお亡くなりになりました」
「……え……?」
「自害されたのです。エレオノーラ様の破婚の責任を感じ、罪の意識に耐えかねて……。遺書には『姉の代わりに罰を受けます』と書かれていました」
エレオノーラは床に崩れ落ちた。
「……嘘……嘘よ!! ソフィーナがそんな事する筈がないわ!」
だが、遺書の筆跡は確かにソフィーナのものだった。
教会の証言とも一致している。
エレオノーラは深い絶望に飲み込まれた。
そして、一つの決意をする。
「ソフィーナの死を無駄にする訳にはいかない……!」




