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4  序 終 一区切り

真っ黒な煙が一直線に昇っていく。

魔法の炎で焼いた彼らの体から立ち上る煙だ。

どこまでも高く登っていく黒い煙はそのうち青空に広がって溶けていく。

彼らの体を一か所に集めた彼らの体は、ただ火をつけただけだが炎に巻かれるのはあっという間だった。


私は自分の痩せた体を見下ろして嘆息する。この体もよく燃えそうである。


死体を焼き終わった後はそのままの足で顔役の排除だ。

廃墟を縄張りにしているボスの戦力なんて大したことはないだろう。まずは降りかかる火の粉を払って面倒ごとを片付けないと。


「……そういえば」


顔役の住処には攫われた貴族の娘がいたはず。

彼女は知識層、支配階級に生きる人間だ。

彼女なら必ず今の世界の情勢を知っている。


「ちょうどいいわね」


彼女にいろいろ聞くことができればわかるかもしれない。



顔役の住処は、私の記憶によると廃墟は二本の大通りが街の外へ向かって通り抜けた先にあるようだ。

そこは大きな建物が集まる区画で、中でも最も大きな廃屋敷がそれらしい。


真っすぐ廃屋敷へと向かう私の前に武装した男たちが立ちふさがった。

少しくたびれた男。

その男のことを私は知っている。

貴族らしき少女を抱えて運んでいた男だ。

改めてみれば中肉中背ながらしっかりと体格はよく、戦える者の体つきをしている。

それはただ単に体を鍛えているというものではなく、ちゃんと正式な戦闘訓練を受けた者特有の癖が見て取れた。体を動かすその動作一つ一つに無駄な隙を減らそうとする所作が見え隠れしている。


その男の取り巻きも質の差こそあれ、全員がある程度戦いの訓練を受けているようだった。その数は十人。例外なく全員が手に剣や短剣を持っている。


男は私を睨みながら不機嫌に顔をゆがめると、


「あのガキども、でけえ口きいたくせに使えねえ。おい、あいつらどうしたぁ? お前んところに行ったはずだがよォ」


その言葉を聞いて眉を顰める。

物言いからすればどうやら三人の見張り、もしくはあの三人が私を取り逃がした場合の後詰のようだ。

素人の子供三人を向かわせておいて、戦闘訓練の覚えあるらしき大人十人を後詰……。いや、間違いなくこの十人は別の目的があったはず。なんの目的があって集まっていたんだろうか。


……どうせすぐ全員同じになるし、考えるだけ無駄か。


「知らないわ。それよりもあなたたちが攫った女の子まだ生きてるの?」

「あぁ? 馬鹿かてめえ。殺すわけねえだろ。アレアス家の娘だぞ」

アレアス家という家名は記憶にない。ただ、男の物言いから貴族の娘であることは間違いではないようだ。

最近作られた貴家なのだろうか。まあ歴史があろうがなかろうが世の中の情勢を知っているならどちらでも違いはない。

「それはよかった。貴家の娘なら十分よ」

「あぁ?」

「なんでないわ」

これ以上の問答は無用と判断した私は自然魔法を使い、風剣を作った。

私の身長の倍はあるロングソードそっくりな不可視の風剣が数本、私の周りに現れる。

「は……? なんだそれ、剣型のウィンドランス……?」


(この体はまだ戦えない。筋力でも勝てない。相手の戦闘技術も未知。なら、まずは魔法で上回る)

目を見開いて固まった男に魔法を放ち、袈裟斬りに一撃で斬り捨てる。

体を半ば両断された男が絶命するのが見てわかる。

簡単に男を殺せたことに驚きながら、男と同様に固まっている十人ほどの取り巻きたちも瞬く間に殺しきった。


(せ、戦士なのに弱すぎるわよ!?)


体付きや手入れされた剣から多少戦闘の心得があったようだが、私の魔法にまったく反応できなかった。

使ったのはほとんど魔力を使わない風魔法。

どんな見習いだって避けようとするぐらいはできるはずだ。

魔法に全く反応できない戦士なんて見習いでも見たことがない。

どういうことなのか全くわからない。


(……わからないことだらけ。参るわ)


周辺の地面や崩れた土塀が彼らの血で真っ赤に染まってしまったので水魔法で簡単に洗い流す。細かいところがまだ汚れているがまたあとで本格的に廃墟ごと洗浄してもいいかもしれない。


その後も私は襲われ続けた。

どこから話が流れているのかわからないが、顔役の住居前につくまで最終的に四十人ほどの襲撃者を殺害した。大人も子供も、男も女も平等に。


顔役の廃屋敷は横に長い二階建ての建物だった。

単純な構造ながら大きい建物だ。

球状になった中央の建物の左右に長細い建物を繋げたような形をしている。

左右の建物は一階も二階も同じ広さの部屋が並び、中央の一回り大きな建物にしか出入り口がなかった。

昔こんな形の建物を見たことがある。

人類が滅びかけていても本能には逆らえないようで夜になると火に群がる虫のように男たちが訪れていた場所だ。

娼館だ。

実際この建物が娼館かどうかはわからないが、出入り口が一か所しかないのは襲ってくる人間を逃がしにくくてちょうどいい。おそらく元々もそれを考えて作られているのだろうことは間違っていないだろう。

女が入ったショーケース……。


もやっとしたものを振り払って門前から見上げた二階、土埃に汚れたガラス窓には少女の後頭部が透けて見えた。

まだ生きている。僥倖だ。

この手の誘拐では身代金を取った後の犯人は官吏から捕縛されないように身を隠すため、その顔を見た人質を生かしておく理由がまずない。逆に言えば、殺されないなら殺されないだけの理由があるわけだが。


乾いた木の匂いを両開きの扉で押しのける。

昼でも陽の光が届かず薄暗い室内は木の匂いよりも土の匂いのほうが強かった。

足を踏み出すたびに小さく埃が舞う。

正面に置かれた半円のカウンターに飲みかけのグラスが見えて顔をしかめる。

人の行き交いはあるようだが、長い間掃除されていないのかもしれない。


カウンターの奥には左右の建物に通じる通路と螺旋階段があった。

そこから私を待っていたのか、男たちがわらわらと現れる。

全員が大なり小なりむき出しの刃物を持っていてこちらを睨みつけてくる。

ここに来るのに時間がかかっただけあってそれなりに人数を集められたようだった。


「てめえ一体なにもんだぁ!?こんなことして無事で済むと思ってんのか!」


男たちの最後に螺旋階段から降りてきた壮年の男が怒鳴りつけてきた。

私は表情を変えず答える。


「私にも運がなかったと思うけど、私を最初に狙ったのはあなたたちよ。身から出た錆、降りかかる火の粉は払う、わ」


「やれ!!」


壮年の男の号令と共に私は片腕を横に振る。

切断の風魔法が空を走る。

私の前に並んで立っていた男たちの首が綺麗に飛んだ。

一瞬固まった男たちの体は吊糸を切られたみたいに同時に倒れた。


密集して並んで立てば、そりゃ風魔法で一撃だ。

誰一人魔法の発動に気づけなかったらしい。私の背中にはまだ放たれていない風の自然魔法の剣三本が待機しているが、必要なかったなと判断する。

(それにしたってならず者にしては弱すぎるわ。普通は元戦士とかから流れてくるものなんだからある程度腕はたつはずなのだけど。これだと呪いに汚染された粟リスにも殺されそう)


「あ?」


螺旋階段の上で呆然としていた壮年の男、顔役に隠していた風剣を放った。顔役は何一つ反応することができずきっちり三回体の深くまで斬られて絶命、螺旋階段から落下した。


ぐしゃりという音を聞きつつ、魔力の弱い波を起こす魔法を使って建物全体を探査する。


螺旋階段の奥で魔法波に反応がある。

おそらく誘拐された少女だろう。

それ以外に人らしい大きさの反応はなく、これで当面の襲撃を考える必要はなくなったことを理解した。


私は小さく息を吐いた。


螺旋階段を昇り二階にあがる。

小さな談話室のような広間があってそこから大部屋に繋がるドアが見えた。

私は迷うことなく建物正面側の大部屋のドアを開けた。

埃まみれのテーブルや椅子が端に積み上げられた部屋の端に目的の少女がいた。

小柄な少女だ。

おびえた目でこちらを見ている。窓際のベッドの上で少し汚れた青と白を基調とした上質な服の胸元を握りしめて震えている。後ろ手に縛った金髪が膝あたりに垂れていた。

長い金髪の乱れと服の汚れ以外に目立った傷跡は見当たらない。

ちゃんとそれ相応の扱いはされていたらしい。

最悪、非常に気分の悪いことになっていることも考えられたが、あの無頼たちにもちゃんと損得勘定はできたようだ。

私が少女へと近づいていけば、少女は壁に体を押し付けて身を固くして目をつぶった。殺されるとでも思ったのだろう。

お嬢様、その言葉がよく似合っていた。


私は彼女が座る汚いベッドの前で片膝をついて頭を下げる。


「助けに参りました。お怪我はございませんか?」


私は静かに返事を待つ。

しばらく無言の時が流れたあと、ようやく少女から震える言葉が返った。


「わ、私を、助けに、ですか? 私は、あなたの、顔を、見たことがありません。失礼を承知でお尋ねいたしますが、どこの貴家の方、でしょうか……?」


私は声が震えているとはいえ、少女からちゃんとした返事があったことにほっとした。

錯乱していたら話をすることすら難しかっただろう。


私が少し動くたびに少女は小さく身じろぎし、埃まみれの黄緑色の長髪が静かに揺れる。

年齢は十歳ぐらいだろうか。私より一回り低いように見える。

とはいえ、貴族ならば幼少の頃より高度な教育を受けているだろうから見た目通りとは言えないはずだ。

見た目よりずっと大人びていて、多くの知識も持ち、見識も育っているだろう。

私は私を誰何する質問には答えず、


「あなたを襲撃し連れ去った者、この屋敷にて攫うように指示していたと思われる首魁、そしてその者に従い、屋敷に集められていた者たちはすべて殺害しております。ご安心ください」


「……そう、ですか」


少女の瞳が困惑に揺れるのが見えた。

癖なのか自身の手首を強く握りしめた少女は、しばらくなにかを考えていたようだったが、目の前に私がいること、自分を閉じ込めた男たちがいつまでたっても戻ってこないことで、私のことをいったんは自分の味方であると考えたようだった。

少女は真っすぐ私と目を合わせてくる。


「……まずは感謝を。あなたの献身に、アレアス家は必ず報いることでしょう」


少女の体は未だ小さく震えているが、それでも彼女は貴族たらんとして気丈に振舞おうとしているように見えた。


私は一度深く頭を下げ、街まで連れて行くことを約束した。



外へ出ると私は少女の前でわざとらしく大きく息を吸って長く吐く。

そして、建物の外に出てもまだ緊張した様子の少女に、少しでも安心してもらうために明るい雰囲気で話しかけた。


「私はこの廃墟に来てから外に出たことがありません。だからなにも知らないんです。もしよければ街までにこの街のことや世の中のことを教えてくださいませんか?」


「え……そうなんですか?」


思った以上にお嬢様らしい反応に、つい苦笑してしまいそうになる。


少女から聞き出した話によると、ノースフォートとはこの廃墟を含めた街の名前だった。


ノースフォートの街はアルターハーティ王国首都と地方をつなぐ商業の盛んな街の一つであり、また、街の五分の一の敷地を占める国内で最大規模を誇る学院が存在する学業の街でもある。

そのため、権威者、商売人、職人、旅人、学者、学生が同程度入り乱れる複雑怪奇な街となっていて、街の中心に建つ領主館を境界として北区は貴族や学院生、南区は旅の商人や一般学生が生活する場所として暗黙の了解としてすみ分けられているらしい。


他にも領主館の傍らには大きな塔があり、倉庫や書庫、魔法師たちの研究棟、騎士団の小さな詰め所などがあるという。


「ここが街と繋がっていることは知っていましたが、街の外にある廃墟ではなく街の一部だったんですね」


「そうですね。ここはノースフォートの貧民街になります」


この貧民街は城壁に囲まれたノースフォートの街の最南西にこぶのように飛び出た場所にあり、過去には街の歓楽区だったらしい。

だが、大昔、防壁を崩して侵入した魔獣によって甚大な被害を受け、大勢の街民が生きたまま喰い殺されるという大事件があり、莫大な再建費用などから現在に至るまで放置されているのだとか。


街の衛兵も見回ることがなく事実上の無法地帯となっていて、大手を振って表を歩けない犯罪者や社会や法に馴染めない社会不適合者、不義の子など表立って生きていてはいけない者たちが破壊された当時のままの建物に住み着くようになっている。

街の治安を担う者たちもこの貧民街で起きた犯罪に対しては犯罪者同士が互いに争っている程度の認識で、時折、少女にように止むに止まれぬ理由であったり興味本位から迷い込んでは行方不明になっているという話は聞いたことがあった、と。

まさか自分がそんな目に合うとは思ってもみなかったのだろう。


少女は、ここが夜になれば明かり一つ灯らずに真っ暗闇になることから街から「暗区」と呼ばれています、と締めくくった。


(なるほど暗区……)


廃墟を暗区と呼ぶことを納得する一方、私は少女の話した内容に胸中に大きくわだかまるものを感じていた。

それは、人類が滅びの瀬戸際にありながらその原因である呪魔に関してただの一度も言及がなかったことだ。


(廃墟が呪魔に破壊されたのだとしたら、呪いの影響が全くないのもおかしい)


「あの、ここは呪いに汚染されなかったのですか?」


「はい……? 呪い、ですか?」


少女はなにを聞かれているのか理解していないようだった。


「呪魔や腐堕落の呪いというものに関して昔お世話になった姉さんに聞いたことがあったので……。主にかかわるなということでしたが」


「呪魔というもののことはわかりませんが、腐堕落の呪いというのはベルギュダックのおとぎ話のことですね」


少女は歩くペースを崩さず、私を見ながらふわりとほほ笑んだ。


「ベルギュダックは神様に問いかけました。彼女は魔女だったので、世界をもっと知りたいと思ったのです。彼女は魔女だったので、世界をもっときれいにしたいと思ったのです」


それは世界を憎み滅ぼそうとした死霊王ベルギュダックを冥界の門へと送る大昔の物語だと少女は言った。


妬まれ、恨まれ、すべてを奪われたベルギュダックは世界を呪う。

魔法の天才だったベルギュダックは魔法を極め、その中でも特に好んだ死霊術をもって世界を滅ぼさんと冥界の門を開いた。

地上へと解き放たれた冥界の亡者たちはあらゆるものを腐らせていく。

それは腐食と崩落をもたらす腐堕落の呪い。

自らの命を引き換えに生み出した堕ちた大魔女の呪い。

森も山も原っぱも、壁も村も街も、そして、生き物たちも。

皆一つの外れなく、呪い呪われ、世界を覆う。


大地が冥界の闇に包まれんとしていたそのとき、創造の女神より遣わされた神遣いの聖乙女たちが現れた。

不死身の彼女たちは亡者を冥界へと送り返し、冥界の門へと魔女の死体を投げ入れた。

神遣いたちの聖乙女は世界を穢す呪いを癒す。

神遣いのの聖乙女たちは自らの体を使って世界に再び命を芽吹かせる。

かくして世界は栄光ある御光を取り戻す。


五千年以上の昔、もはや歴史書にすら微かに記されていない魔導王国、その遺跡らしき場所から出土、解読された日記に記されていた事実かもしれないおとぎ話の一つだと。


「神代の方々を困らせた腐堕落の呪いというものがどんなものだったかはわかりませんが、今はあらゆる呪いは神殿が保持する解呪スキルですべて浄化されるので心配ありません」


(……五千年?? 五千年……!!??)


信じられない話だ。

理解が追い付かなくてあっけにとられる。

転生したときも意味が分からなかったが、これも意味が分からない。

五千年前の出来事。

滅んだ魔導王国。

おとぎ話。


(五千年……)


ベルギュダックのおとぎ話は間違いなく私たちの話で間違いない。

いろいろ変質し、無駄に美化されているが、そのやり方は見たことがある。

神殿が戦いや事件を使って自分たちの立場を補強するときにするそれだ。


本当に、私が人形だったあの時代から五千年たっている?

もしかするともっと過去の……?


目の奥が、胸の奥が締め付けられる。

こんなの人形の時には感じたことなんてなかった。


私は少女を暗区と街との境界まで連れて行った。

数度残党の襲撃があったが手を抜くことなく仕留めた。

広範囲の魔力波を探知して近くにいる人間を探したが、敵対的な動きをする人間はもう誰もいない。

小さな反応が少しあるが、子供だろうか。私から、というよりも、顔役の屋敷からできる限り離れようとしているようだった。勘のいいことだ。

いや、異変を感じたら離れる。ここで生き残るための基本か。


水魔法で地面にばらまかれた血や肉片を洗い流し、召喚魔法で呼び出した野犬や足トカゲに掃除させながらだったせいか、今や少女の顔に浮かぶのは囚われた恐怖とは違う種類の恐怖。


「……あ、あなたは、本当に暗区の……?」


この私は間違いなくここで生きてきた。

ここでの私は錬金胎器の出産番号ではなくマキアという名前があったようだ。

商隊でつけられた名前で、そういえば自分に名づけてくれたが誰なのかわからないことに気づいてちょっと驚いた。

商隊の商会長はわかるが、考えてみれば自分の親だと誰かに名乗られた記憶がない。


商隊で捨てられる前は何一つ疑問に思わず商隊の小間使いとして生きていた。

商隊で教えられたのは一日にやるべき仕事とやってはいけないことだけ。

武術も魔術もスキルはおろか常識すら教えてもらってなかった。


なるほど。

彼らにとって私は同胞ではなく、命令によって動く人形とでも思われていたのかもしれない。



私はいつどこで生まれても人形であることは変わらないらしい。



私は少女の背中を押して街へと押し出す。そのまま少女へと向き直ることなく顔役が住んでいた屋敷へ向かって踵を返した。

少女がなにか言っているがよく聞こえなかったし、聞く気もなかった。


廃屋敷に戻り、建物の前に立つ。

暖かな日差しを感じて、目を細める。

昼の日差しを意識するなんて人形だったころも含めて初めてだ。

一足で廃屋敷の屋根へと跳び、そして空へ。


人形だったころには人間のものを奪うなんて許されないことだった。

盗賊や裏切り者、脱走者の持ち物であってもそれは許されなかった。

偶然、人類のものを手に入れたならすべて塔に提出するのが規則だった。


そんな規律も遥か昔の過ぎ去り埋もれた歴史の下。


私は周囲の魔力を集め、術となす。

標的は廃屋敷の建物。

間髪入れず、爆炎が天へと立ち上った。



一端ここまで。

続きが書ければ続くし、このままエタるかもしれません。


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