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おなごのさけび

それは夜。おなごの揺さぶりよって起こされた。

「…ん」

ルギの杖の明かりでナタネが目を覚ました。

「なんだこんな夜中に」

「トイレじゃ。さっさと起きて着いてこい」

「その持ってる杖と一緒に行けばいいだろうが」

「杖はダメじゃ!ぬくもりがない!」

「ぬくもり自分で作れるだろ。水を蒸発して、杖濡らせばいいだろ」

「それは人肌とは呼ばん。生ぬるすぎる」

「生ぬるすぎるって始めて聞いたんだけど。まず行って来いよ。」

「いやじゃいやじゃ!頼む!ついてきてくれ!」

「ペルロとか連れていけばいいだろ。シャルならもっとついて行ってくれるだろ」

「ペルロは発狂しておいていきそうだし、シャルはなんか…こういう時には役に立たなそうだからいやだ」

「テメェ今までそう思って旅してたのかよ。あぁ、もうわかったわかった。行くから。」

ナタネが襖を開けると、ルギは少し肩をビクつかせた。

「ほら行くぞ。」

ナタネはルギに手を差し伸べる。ルギが手を取ると、ナタネはゆっくりと廊下を歩く。

「離すなよ?!絶対じゃぞ!」

「はいはいわかってるよ怖がり嬢」

しばらく廊下を歩けば、そこにはトイレの文字。

「待ってるから行ってこい」

「いや中まで来てほしいんじゃが」

「行けるわけねェだろ」

……トイレは無事に済み、来た道を戻る。その時、向こう側から走ってくるような音が聞こえる。

ルギ)「え、え、なに…?!…待って…こっち来てる音するんですけど…一本道廊下だったよね…?」

暗闇から見えた二本の白い足はこちらを向いている。

ルギ)「イヤァァァァァァァァ!!!」

ルギはトイレへ一直線に走っていき鍵を閉める。ナタネは白い足の主に話しかけた。

「だから冗談でもこれ系は通じないみたいよ。シャル」

「うーん。やりすぎはよくありませんでしたね。謝ってきましょうか」

トイレの扉をシャルが叩く。

「ルギさん、シャルです。驚かせてしまい申し訳ありませんでした」

「嘘だ!シャルさんもっと優しい声だもん!」

「いや、マジモンのシャルだから」

「…ほ、ほんと?」

ナタネの声にルギは扉を開く。

「ほらな」

「あ、本当だ」

「二人ともどこかへ行くようでしたから、せっかくなら驚かせようかと思いまして」

「悪趣味じゃ!!」

「僕も少しやりすぎました。今後は気を付けます」

「とりあえずもう寝よう…ふわぁ」

あくびをして部屋へ帰る。ナタネたちは目を瞑って眠りについた。

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