ペルロの剣
ナタネたちとシャルは左右に分かれる。シャルは一気にスピードを上げて、一定に離れたところで足を止めた。一気に振り向いて、足で高く飛び、黒い靄が一気に昇ってくるのを待つ。
「脚力を込めて圧力を一気にかければ…」
右足に重力が加わり、足は炎を纏い靄が燃えていく。
「おお!素晴らしい!非才の術を破るとは!素晴らしいですな!…ですが」
孔庵はオレンジ色の球を空へ投げる。球は小さく爆発し、大きな煙を出す。煙が消えるとそこにいたのは無数の火鳥だった。
「これも一つの術ですぞ。この球は非才の手で作られたモノ。無数の火鳥をどう仕留めるのか。非才に見せていただけますかな?」
ペルロ)「どうすんだ…数えられねぇぐらいいるぞ」
その時、ナタネの剣が光る。ナタネの剣は冷たくなり、氷の剣へと変わった。
ナタネ)「ツメて!なんだこの氷点下!」
「氷ですか…握れるのもギリギリな剣になってしまったようですね」
「うるせぇ!とりあえず一振り!」
氷の剣は一振りすると、つららがあらわれる。つららは的確に火鳥を仕留めた。火鳥は消え、つららが一気に溶けて地面は濡れた。
「おやおや!これは見事!実に見事ですな!…まぁ本番は取っておくと…ん?その必要がなくなったようですねぇ」
「ナタネ!」
そう呼ぶのはルギだった。
「小生から見れば、もう大丈夫って感じだなぁ。……手合わせをしてたのかい?君のお遊びについて行けたかね?」
「…それはもう見事についてきましたよ!非才、感銘を受けましたぞ!」
「……では小生は剣を成長させようかな。小生も孔庵くんの手合わせが見たいからねぇ」
ペルロの元へリークは歩く。
「ペルロくん、剣を成長させてあげよう。」
「え?あ!剣!」
ペルロは短剣を出すとリークは剣の側面なぞる。短剣は光り、見た目は変わらなかった。
「さ、どれ一振り」
リークが剣を振れば、剣は炎を纏う。
「小生がこの剣に込められるのはこれだけだ。ちなみに加護は塗り替えられてある。十分に力を発揮できると思うよ」
剣を握ればそこには安心感が生まれた。
「ではペルロくん。君にその短剣が扱えるか、手合わせと行こうか。…孔庵くん。次は手加減せずに堂々と戦ってくれ。だが本気は出さない。本気を出してしまえば……この国が滅んでしまうからね」




