賢者様
シャル)「これはこのように調合すれば早いかと」
村1)「…おお!これは知らなかった!」
「この葉は火炎性を持っているので、このように葉と葉を軽く擦ると燻るより良いかと思います」
ナタネ)「…ここは理科教室か?」
ルギ)「まるで魔法学校だな」
「火炎性の葉なんてあるんだな」
「この世界では普通だが…」
「…言葉を間違えた。葉と葉を擦ると煙が出るのは始めて知った」
「……あぁ、あれは見慣れた景色だよ」
「そーかい」
子供たちに囲まれるペルロ。
子1)「お兄ちゃんって魔法使えるの?」
「いや俺は…」
子2)「やってやって!」
「あっちは保育園か」
「コイツは困った」
「俺らが一番人気ないとはなァ」
「だが、マロには人気があるみたいだ」
「こりゃあ…薬が早くできないと」
村2)「できた!」
「え」
「今できたって」
シャル)「…これなら、魔法がなくてもできるでしょう」
「あぁ!これなら!4日で薬が!」
「案外早く終わったな」
ルギ)「早く終わりすぎでは」
「僕もこんなに早いとは思わなかったです。」
「これなら同じ効能ですね!こんな近道があるのは驚きです!」
ナタネ)「随分早々と話が進むじゃねぇか」
「だとしても半日はかかりましたね」
「でも半日でできたんだ。十分じゃねぇか」
シャル)「そういえば、賢者様ってどういう方だったんですか」
「賢者様…その言葉の通りの人ですよ。…ですがマロ様に暗殺されたと噂で聞いています」
「?!暗殺ってどういうことだ」
「賢者様に直接歯向かうものが一人。それはマロ様でした。賢者様の言葉を鵜吞みにしていればこの郷はもたないといい、マロ様は賢者様を暗殺したと噂ですが立てられています。ですが賢者様に反対する者はマロ様だけではなかった。この集落の半数が疑いを持っておりました。」
「……というか、マロ様って…」
「賢者様がなくなられた後の跡継ぎにこの集落の者、マロが選ばれた。ただそれだけですよ。」
「ならその先は本人に聞きに行くか。この通り薬もできたんだ」
マロの家の扉開けて、その場に座る。
「マロ、邪魔するぞ」
「…薬が出来上がってしまったか」
ルギ)「出来上がってしまった…?」
「…おおそうか。ならば薬を置いてこの郷を離れよ。報酬はきっちり後で届けよう」
ナタネ)「おい待て。ケンジャサマっつーのを暗殺したのは、お前か?」
「……聞いたのか。そうか。――だが違う。マロは賢者様を殺してはいないよ」
「…!」
「ナタネが聞きたかったこの模様について話そう」




