マロの郷
ジャングルの森深く、火鳥について行けば、そこには小さな集落があった。大きな旗には模様がついていた。数十人の人々が葉っぱを切ったり、燻ったりしている。
ペルロ)「…ここは」
「ここはマロたちの郷。マロたちはここの木々から出る気によって生きている」
ナタネ)「木々から出る気って……酸素じゃねぇのか」
「酸素は人間じゃろ。マロたちは人間じゃない。マロたちは寿命が短い種族である。長くても5年。それ以上に生きられた者はたった一人の偉大な賢者様だった。」
ルギ)「ならその賢者に倣って生きればいんじゃないのか」
「それが…賢者様は薬で長生きしていたようで……その薬ができるまでは何とも…」
ナタネ)「薬っつーのはそんなに難しいのか?」
「ええ!ええ!それはもう…!難しいですよ!……賢者様の飲んでいたお薬は特別なものだったようで、葉を水に浸し、特別な養分を得るまで約3日の放置。そこから葉を燻って、細かく切り、それを真水に入れて5日の放置。それでようやく薬が出来上がります」
ペルロ)「…手が込んでるな」
「そこまでしないと薬は出来上がりませんので…」
ナタネ)「ほかに方法はねぇのか」
「これが…今一番の最善策です」
ナタネ)「……シャル、薬詳しいんだっけ?」
「…まぁ多少なりとは」
ナタネ)「マロ。このシャルを先頭に俺たちも薬を作ろう」
「?!正気ですか!この薬はただでさえ大変なのですよ!」
「薬ができなかったとしても、簡単な薬の作り方を見つけてやるよ」
ルギ)「お前急にどうし」
「その代わり、俺たちをしばらくここに置いてくれ。ソレに爺さん、あんたのその隠してる短剣。俺はその模様が気になって仕方ねぇ」
その模様はこの集落の旗と同じだった。
「……わかった。薬の調合は任せよう」
マロは真っすぐに集落の中で一番大きな家へ歩いていく。
「おいマロ!模様について…!」
「…それは薬ができてからにしてくれ」
マロは家の中に姿を消した。
ルギ)「…どうする…?」
「…薬を…薬を作ってみましょう。そこからではないとマロさんに話ができません」




