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白黒とまずい茶

ミョム)「中二病みたいな黒魔術使って人を殺めるのは楽しいかい?」

リウス)「それは黒い悪魔のことかい?」

小さな離れで黒い話が暗い空気を作る。沈黙が痛いほどに伝わってくる中、注がれた茶が波紋を広げる。ミョムの後ろにいるダールは目をつむって立っていた。

「そうだよ、それ以外に何がある。姑息な手を使ってやるのは良くないよ」

「おや、人を殺めることに関してはそこまでお考えではないんだね。でもあの黒魔術は僕が作ったものじゃないよ。あれは作った本人教わったのさ、鵺。君はこの名を知ってるかい?」

「……知らない」

「まぁ知っていたら驚いていたところだよ。鵺はグローリーっていう組織にいるんだよ。鵺は主にその黒魔術を実験的に使用しているものでね。あちこちに黒い悪魔を放っている。姑息な手を使っていると君は言ったが、残念ながらそれは不正解だ。黒い悪魔が勝手に獲物を見つけて勝手に取りつくだけ。だが、たまに例外が現れるんだよ」

「例外?」

「あぁ、そうだね、反対の白い悪魔。それは黒い悪魔と真反対の悪魔。いわば天使かな。でも天使という名はあまりよくないと鵺に言われたよ。白は何色にも染まるだろう?黒になんて簡単に染まるんだから。おや」

リウスはお茶の入った器をぐるぐるとまわした。

「お茶が苦くなってしまったよ。この前ドュバナにも言われちゃってね、苦い話をするなって」

ミョムはその場から立ち上がると同時に椅子が後ろに引く。刹那ミョムに顔の横に刀が添えられる。その刀の持ち主はリウスだった。だがその刹那に体が動いたのはダールも一緒だった。ダールもリウスの首に刀を添えた。

「おや、お話はまだ終わってないよ。それにダール、人間として生かされたお前が、僕に刃を向けられるのは凄いじゃないか。感心しよう。でも」

ダールの剣はリウスの片手で吹き飛んだ。

「あくまでも僕は君の主人だよ。牙をむくのは敵だけにしときなさい」

「私はあなた専用の聞き手ではないので帰ってもよろしい?」

「まぁいいか。僕も話す気失せちゃった」

リウスは苦くなったお茶を床に捨てた。ミョムとダールは離れから足をはずす。

リウス・ミョム)「「まったく、まずい茶だった」」


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