表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/75

クエストの宿屋にイイことは無い

――狭い町でも人が群がる街「スーダルガニア」。そこは人と自然と魔法がうまく調和して環境を保っていた。家庭を守るためにも、商売ができるためにも、すべて魔法を覚えないことには始まらない。この世界そもそも橋が壊れていたら「魔法」で渡る。階段がなかったら「魔法」で上るなんていうのは当たり前だった。そして魔法の次に必要なのは「通貨」。この世界ではそれぞれのところで呼び名は異なるから「通貨」でいいかもしれない。

「……というのがステータスに書いてある」

ナタネは子と共に宿へ泊まっていた。ナタネはベッドに座り、「アルク」で自らの取扱説明書を見ていた。子は向かいの机の椅子に腰を掛けていた。

「いや、お前が読んでいたのは若年層のエロ本だ」

突っ込みを受けてナタネは取扱説明書とエロ本をノックしてしまった。

「お前、自分のステータスなんぞ読んで…自分ことがわからぬのか」

子の問いにナタネはため息をついて四つ切の窓から見える空を見上げた。

「あぁ、知らねェよ。異世界なんざ、始めて来たんだからな」

「お前まさか………――この年で迷子か…?!」

「どこでそーなんだよ!!いまめっちゃシリアスだったろ?!お前の一言で雰囲気ぶち壊しだわ!」

「ではあれか、異世界管理人だったのか」

「異世界管理人だったらすぐにチートしとるわ!」

子は椅子から腰を立てると、ナタネの隣に座る。

「…なんだ、オメェよ、ベッドなら貸さねぇぞ」

「いやお前が床で寝ろ」

「誰がこんなナメクジみてェなとこで寝んだよ、ふざけんじゃねーぞ」

「ふざけてるのはお前だ」

子は頬杖をつき、キセルを出した。

「クサ?!この野郎、俺はたばこの煙が嫌いなんだよ、吸うならそこから出ていけ」

「誰が出ていくか、もう夜になってきたのだ、静かにせぬと怒られるぞ」

子は一息吹くと口を開いた。

「名前、聞いてなかったな。お前とは長くなりそうじゃ。」

「テメェのことはもう知ってる」

「?!」

子は驚いた顔をしてナタネを見るも、ナタネは真っすぐドアを見つめた。

「じじいッ

途端に聞こえる壁が破壊された音。ナタネは壁から抜け出すと子を見つめた。

「おいこら!背負い投げはねェだろ?!ふざけんなよ!壁に穴開いちまったよ!まだ寒いっていうのに!どうしてくれんだこれェ!」

子はドアに向かって歩いていく。

「ルギじゃ」

「あ?」

ルギはドアの取っ手に手をかけて止まる。

「我の名じゃ。覚えておけよ」

ルギは顔だけ少し振り返り、ナタネを見た。ナタネはルギに指をさす。

「ルギだかじじいだか知らねェが、宿代テメェが出せよ?!」

「あぁ、お前の名前は伝票に書いてあったからもう覚えたわ、飲み物でも貰ってくるとしよう」

ルギはドアを開けて廊下へ出た。

「オメェ話そらしても無駄だかんな?!」


ルギ

金髪よりのハーフツインテールの髪の毛

淡い緑瞳。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ