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脚力

母があちこちの役人を顎で使う、だが花は一向に見つかる気配はない。ローズも、何としてでも花を見つけるため、屋敷の目を搔い潜りながら森へ足を運んでいた。その時だった。湖のほとりに瑠璃色の、ほんの僅かな花弁を見つけたのは。持っていた瓶にそれを入れる。大事に抱えて屋敷へと戻ると、すぐさま自分の部屋へ籠った。そこから先はただひたすらに本を読み漁って、調合を繰り返した。2か月過ぎたころ、10個あるうちの一つの植木鉢から芽を出していた。その芽は枯れることなく、育っていく。丁度花がひらいた頃、一人の役人が部屋を押し入ってきた。

「お嬢様、それ、瑠璃色の花じゃないですか」

ローズは危険を察知して花を抱く。植木鉢は割れ、花と少しの土だけが手元に残った。役人は騎士を引き連れてローズを窓へ追いやった。

「逃げ場なんてありませんよ?ここは3階。それをこっちに渡してさえくれれば、なにもしませんよ」

ローズは窓を開けて樹に飛び移る。花をしっかりと持って塀を飛び越えた。

「え?!」

ローズはこんな飛べたのを始めて知り、町の外へと走っていく。

「町の外へ行ったとき、躓いて、片足で、高く飛んで、着地地点が、ナタネだった。」

なんて口が裂けても言えない。

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