美少女でも人の上に乗ってはいけません
8月の終わり。数多の星が夜空をきれいに彩る。
秘境から出て一行は足を進めていた。その時だ、空からものすごい重力で美少女が降ってきたのは。
「おい、なんで俺の上に乗ってやがる…どいつもこいつも俺に迷惑押し付けて楽しいか!あァ?!」
「お前が好きな若年層グラビアアイドルだぞ?」
「かれこれ構わず人の上に乗るやつはグラドルでも許さねぇ」
美少女は慌ててナタネの上から退くと、ルギの後ろに隠れた。ナタネはゆっくりと起き上がる。
「なんじゃ美少女、うん?」
美少女がルギに無言で託したのは1本の瑠璃色の花。
「……これをどうしろと…?」
「見つけたぞ!!」
「お嬢様!お戻りに!お嬢様!」
無数の騎士がナタネたちに迫ってくる。お嬢様。その言葉は今ここにいる美少女のことを指しているのだろう。
ペルロ)「…お嬢様…?君は…」
美少女は人間とは思えないジャンプで、駆け出していく。
「…貴様らァ!お嬢様の命を狙うものかァ!!」
ナタネ)「こりゃあマズいな」
ルギ)「ひとまず逃げるぞ!!」
ペルロ)「秘境やらお嬢様やら忙しすぎるわ!」
美少女が逃げる方向へ一行も向かう。だが美少女のジャンプに追いつけず、一行は騎士たちを撒くことはできたが、美少女を見失ってしまった。着いたのは中が壊れた神殿。瓦礫がそこら中に散らばるも、身を隠すには丁度いいところだった。
「オイオイどこ行ったんだよ、顔のいいガキは」
その時、ナタネは腕をつかまれる。掴んだ先にいたのはさっきの美少女。
「私顔のいいガキじゃない!ローズよ!」




