キャラクターなら髪はしっかり染めないと
「いや、初耳なんですけど」
秘境の温泉。そこではナタネの髪色が変色していた。
旅の途中、秘境を見つけたナタネ一行の前にはそれはそれは透き通ったパステルオレンジの温泉が湯気を出していた。ルギは座って待っているといい秘境の入り口に胡坐をかく。ナタネとペルロは温泉に浸かり始める。3分経ったころ、それは突然姿を見せた。
「いや、あの、髪の色…え、なんですかそれ」
ナタネの髪色はホワイトブロンドの色になっていた。
「あ?」
「いや、髪の色…」
「あ、もしかして戻っちゃった?」
「え、戻るって何、もしかして本当の髪色ってコト?染めてたってコト?」
ナタネは髪の毛を一本プチっと抜くと、色を見た。
「あ、やっぱり戻ってる。軽く染めるのは良くなかったな。次はこうビシッと染めねェと」
「染めなきゃって何、固定色じゃなかったのミルク色って」
「んなかわいい色が固定色なわけねぇだろ、断然こっちだよ、コッチ」
「いや、そっちの色のほうがはるかにかわいいんですけど」
その時、聞きなれた足音がこちらに近づいてくる。
「おーい、湯加減はどうじゃ…」
ルギはナタネの髪色を見て、ナタネをじっと見つめる。
「…やはりか…お前、色が抜けたか」
ペルロ)「え、何、ルギは気づいてたの?!」
「当り前じゃ、ちょこちょこ顔見せてたからな。後ろ髪がメッシュのようになっていたんじゃ」
「えぇ、それ早く言ってよ~、ペルロ(コイツ)の時、ちょくちょくメッシュみたいに見えてたってことでしょ、カッコつけたの恥ずかしくなってくるわぁ」
「え、そういう問題なの?!」
「羞恥心だけで済んだならええじゃろ、早く上がれよ、残念ながら8月がもう終わりそうじゃ」
ルギは入口へ戻っていく。
「え、あの猛暑ってもう終わりなんですか?!」
「季節も気候も変わりやすいからな」
ナタネは湯から立ち上がると、タオルで体を拭き始める。
「さぁて、ササっと上がって次の町に行くぞ。」
ペルロもタオルを手に体を拭き始める。
「…あれ…あれ…なんか拭いたトコ臭いんですけど」
「……それ、ルギの布じゃね?」
それはいつぞやの茶色い染みが付いた布。
「それ、野糞付きの逸品もんだ」
「クセェェェェェェ!!」
入口では縮こまるルギがくしゃみをした。
「早く上がらんか…冷えてきた…」




