お頭
「おやおや、こんなことをして、私たちのことが公になったらどうしてくれるんです?あ、もしかしてもうなってました?」
倒れた頭の後ろにいたのはゴルダーだった。
ナタネ)「お、お前!なんで!」
「おやおやこれはみなさん、お久しぶりですね、あ、すみません、次はコーチャの誘いだったのに申し訳ないですね、まぁそれはまた別の機会にでも…おや、私てっきり雑魚を相手にしたと思ったのにアナタだったんですか頭さん、いやぁ下っ端のアナタの名前はどうにも覚えられなくて、おや、まさか心臓一突きであの世ですか?これはまた物騒なことをしてしまいましたね。あぁ、そうでした。物騒といえば貴方でしたか、最近ヘルガーがさらに物騒になったというのは。困りましたね、どうしてくれんです?私たちの団長がほ頬杖ついて酒ばかり飲むようになったのはアナタのせいかもしれないですね」
ナタネ)「おいこらテメェ…!」
「うん?あ、今日はこの雑魚を始末しに来ただけなので。申し訳ないです、また次の時にでも会いましょうか、あぁ君のそれ」
ゴルダーはペルロを指さす。ペルロの腕から赤く点滅していた機械はボロボロに砕けて地へと散らばった。
「壊しておいたので。もう自由ですよ。好きなように生きてください。あぁ、そうだ」
ゴルダーはナタネに向かって一本の救急剤を投げた。
「次はお茶会でしょう?そんな状態でお茶会なんて御免なので。あぁ、名前。ゴルダーっていいます。そしてそこのお嬢さん……いや、やめておきましょう。いづれ会えるでしょうから」
ゴルダーは砂のように消えていった。ゴルダーが投げ捨てた救急剤を右肩にかければ、すぐに傷は塞がった。ナタネはルギのもとに駆け寄ると救急剤をかける。傷は塞がり、痛みのあった体はどこかへ吹き飛んでいた。
「すげぇなコレ、一級品だぞ」
ルギ)「痛みがないな」
「……しかしダーツはすげぇや」
ナタネは倒れた頭を仰向けにさせる。心臓に刺さったナイフは的確に心臓の真ん中を射抜いていた。
ナタネ)「……お頭さんよォ、お前の名前、まだ聞いてねぇや」




