弁償っていうのは納得のいく理由をつけてから
「町着いた…着いた………着いた?」
「おお、なんだ海賊に摘み上げられた気分だ」
2人が降り立ったヘルガー。その街の中は目つきの悪い輩があちこちで商売をしていた。
「転生して性格悪そうなところに連れて来られるのは天職って言えねーなぁ」
「お前、転生が天職なんて、そんなことあるわけないじゃろ」
「いや、意外とあるかもしれないに賭けてたんだよ、コッチは」
「あ、果物買ってくださいね、一応ココのものなので」
ペルロに言われ、足を進める。その時、布があちこち破けている「果実屋」に着く。そこにある果実の値段を見てルギは自身が持っている切れた果実と見比べた。
「……随分値段が違うな」
「果実屋」で売っている果実は100円。ルギの持っている果実は400円だった。
「…それは」
ペルロが理由を言おうとすれば、遠くから赤に黄色が混ぜられた旗を持った集団がこちらに走ってくる。
「おい、おい、おーい!ペルロちゃんよぉ!」
ナタネ)「おい、柄わりぃのが走って来てんぞ」
ルギ)「新手のナンパか?」
集団はナタネ一行の元に着くと、ペルロの頭を太いバッドで叩く…がそれは届かず、ナタネが果物で止めた。
ナタネ)「オイオイ、挨拶にしちゃァちとやりすぎじゃないですか?」
果物は無造作に割れて、ナタネの足元に転がる。
「…なんだお前は」
「俺は連れだ、お前らのとこの果物割っちまったからこうして弁償しに来たんだよ、だが生憎……それは必要なかったみてェだな、ほらよ」
ナタネは無造作に割られた果物を輩の方に投げる。果物は輩の足元に転がる。
「テメェが割ったんだ。テメェで弁償しやがれ」
「このクソガキィィ!!」
輩はナタネに襲い掛かるも、ルギの杖回しで一掃される。
「…お前、色々面倒そうなもん抱えてんじゃの」
「……行くぞ、長居はしねぇ方がいいかもな」
ナタネとルギはペルロを連れて、町の隅に身を置く。
「…で、お前こんな治安悪ィ場所で何してんだ」
「運び屋とか、商人は置いといての話じゃ」
「……俺は…ここで売っているモノを高値で売りつけるっていうバイトで雇われたんです。そしたらいつの間にか裏仕事だって気づいて、逃げ出そうとした時にはもう、遅かった」
「なにも弱み握られてないなら逃げ出せるじゃろ」
「それがそうもいかず……これ見てください」
ペルロは腕をまくって赤く点滅している機械を見せた。
「これがある限り、逃げられない、たとえ逃げられたとしても、町が焼き払われる」
「………本当に面倒だな、転生した主人公ってーのはどこまで迷惑事を押し付けられるってんだ」
「え?」
「行くぞ、果物の金、まだ弁償中なんだよ」




