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水魔法にも限界がある

「アルク……おい、今回はエロ本出ないのか、マトもだな」

本をルギと共に覗く。スーダルガニア町の出口付近。本に載っている現地から付属のペンで一番近い町をタップする。ルギは本上に出てきた文を読み上げる。

「…ここから一番近い町まで一週間って書いてるが」

「………と、とりあえず、水でも買っておくか」


「あーあ、あの時の小僧ガキからふんだくっておけばよかった」

「金がないのは百も承知だったはずじゃ」

そう、買えた水はたった2本。この2本の水で一週間を耐え抜けと言っている。

「…こんなん半日でなくなるだろ」

今、スーダルガニアは寒いころ。だが出口から出ていけば寒い季節とは遠く、気候がすぐに変動する。

「……出口出れば、夏の8月だったか?」

8月。真っ盛りの暑さ。

「お前、水魔法が使えないじゃか?」

「使えねェよ、……まさかお前使えるのか?!」

ルギは杖を持って近くの水溜りに杖をさすと、杖は水溜りを吸い、杖の上部に水の塊が出てきた。

「ほら、これで3時間は冷たいまま飲み水になるんじゃ」

「3時間かよ」

「ちなみに水の分量で時間は異なるが、さすがに水だ。暑さによって蒸発するのは変わらん」

「え、じゃあ……出口出ればすぐに蒸発するよね?それ飲むというか手品見せただけだよね?」

「…とりあえずこの水魔法だけで行くしかない。いつまでも町にいるわけにいかんからの」

「……仕方ねェ、とりあえず足進めるしかねェもんな」

ナタネとルギは町から出る。気候はすぐに8月。猛暑に体がやられ、すっかり汗が噴き出てくる。

ルギは赤いフードをかぶりながら歩きの遅いナタネを杖で引っ張って歩くのだった。

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