名前と対して中身が合わない
ナタネとルギはギルドに居座っていた。
「これからどうするんじゃ」
「何が」
「何がって、依頼がなければ通貨さえもらえぬぞ」
「…今探してんだろ、お」
「エロ本を読むな」
その時、ギルドの主人に話しかけられる。
「おい兄ちゃん、ちょっと頼みごとがあるんだが、まかせてもいいか?通貨は魔法で振り込んでおくからよ」
「……長くなりそうだからパス」
「おい、チャンスじゃぞ、これもしかしたら就職ってことに…」
ナギの言葉にナタネは主人の手を握る。
「いやぁ、おとうさんよろしくお願いします!」
「変わりすぎじゃろ」
「そうかそうかよかったよ、引き受けてくれて。実はコイツなんだが、ちょっとうちの方で追っていてな」
主人の手から渡された紙は手配書。写真に乗っている人物に息をのむ。
「おいコレ昨日のヤツだ」
「あぁほんとだ」
「兄ちゃんまさか知り合いかい?」
ナタネは手配書をぐしゃぐしゃと丸める。
「お、おい何するんだ!」
「コイツの依頼は既に受けてる」
「え」
ナタネはそういって椅子から立ち上がる。
「で、コイツがどうしたんだ」
「あぁ、実は金の流れがこいつらの方に流れてるっていうことがわかってな、闇金って類らしくてな……ポリ公にも目をつけられてるが足取りが不明っつーことになってて、ちょうどよく就職活動しようと来ていた小僧から兄ちゃんのこと聞いてよ」
「あのガキ…まぁいい、こっちで片すから」
「ほんとか?!」
「金は手配書の5倍で」
ナタネとルギはギルドを出た。
「あーあ、どこにいるかもわからんやつを探すのか。あのケーキ屋にでも行くか?」
ルギが提案すればナタネはだるそうに空を見上げる。
「いや、必要ねェよ、もうポリ公に話が回ってるってことはそこも潰れてんだろ、やっとこの町から出られるんだ、冒険はこれからだァ!」
「打ち切りの最終回って感じを出すな。誤解されるじゃろ」




