ハイタッチロンリネス
奏多は愛を語っていた。
泣きたいのは、奏多で、
彼氏の樹と別れたばかりだった。
樹はいい男では無かったが、
優しい男だった。
樹に別れを切り出されたのは
奏多の浮気。
樹は疲弊していた。
奏多は一夜の相手には
ちょうどいい美男だ。
もちろん、女性にモテるタイプではない。
樹とまた2人でパスタが食べたい。
樹に酔った勢いでLINEする。
樹は"いいよ。"と言った。
"最後の約束。もう裏切らないで。"
奏多は二年後樹と別れる。
"なんで俺は裏切るんだ。"
奏多は一人酒を覚えた。
樹みたいな人は現れない。
もういいか。
奏多は粛々と暮らす。
三年後、BARで樹と再開する。
"友達でどう?"
樹は言う。
それならいいな。と奏多は思い、
樹とハイタッチする。