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今日から学校と仕事、始まります。②莞

ご案内は何度も見ている

作者: 孤独

「…………人にはスランプがある」


それを他人は実力不足と言うだろう。

漫画家を目指している蓮山銅也はスランプだと、言い張る。いちお……。


悩みだろうか。何かの工夫をするべきだろうか。

整理が纏まらず、それでも漫画を描き続ける。画力を伸ばすのか、ストーリーを見直すべきか、……作る事は考える事が多すぎる。

そんな悩みにいる最中に、周りはどんどん成長していたり、……好きな事であれ、良し悪しを見たがるのは自然じゃなかろうか。

人を知れば、おのずと自分も知ってしまう。

蓮山は悩みに悩み……。劣等感を抱きながらも、それを続けた理由を過去から振り返ると。



「……………幼女に抱きつきてーーーっ!!リアル幼女もいいんじゃないか!?」


蓮山銅也。やっぱり、ロリコンであった。

魔法少女物の漫画で行きたい。世の中、そう甘くはないが。


「はーーーっ」


全ての人に認められる事など不可能だし、性癖も考え方も違う。やっぱ、幼女の良さを分からん人間と、幼女について話し合っても意味がない。言われてもどーしろというんだ。

お前はそれだけ、立派な胸があるというのか?たぶん、毛の方が濃いんじゃないか。顔なんて分かりはしないし、頭も分かりはしない。

一度止まりかけたロリコンぶりが、再び動いた時。剛速球のように幼女の体を描いてしまう。汚いラフであるかもしれないが、ストライクゾーンに入る小学生ぐらいの子。

これをもっと綺麗にし、色塗りしていく。……漫画も良いが、イラストもまた良い。



「ふーーーっし」


もっとも、完成させられるほど暇じゃない。ラフをちょっと綺麗にしただけ。キラキラの可愛い服をせめて着させて、


「投稿するか。”落書き”と……」


40分程度の落書きを、暇潰しに公開してみる。意識した事は幼女しか考えていないから、具体的な設定もなにもない。どーせ、自分なんかではスルーが当たり前だが、今は自分の気分で構わない。

投稿してから、サイトのご案内を見る。

どこもそうだが、似たような事を書いてくださる。



”年齢や職業は関係ありません”。


「いいね、ホント」


無料なところもまたいい。

少し気が晴れた。



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