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記憶はない、けど意識はある。
目が覚めたのは夜の浜辺。
風の気配を感じない。穏やかなのに無機質な、しーんとした空間。
しばらく仰向けで満点の星空を見つめる。
一定の間隔で光る星達、夜空をくり抜いたような異質の存在感を放つ大きな満月。
余りの綺麗さに時が止まったような錯覚に陥る。
朝までここで寝ていたい。
まるでそう思うことを許さないように、裸足の足を波が濡らした。
しかたなく起きあがる。
どうやら漂流していたわけではなさそうだ。
着ている無地の白シャツと、黒のデニムは濡れていない、新品のようにきれいな状態だ。
もみあげに着いた砂を払いながら今の状況を考える。
困惑しているのは僕だけではないらしい。
キョロキョロしている周りの連中、パッと見で男女を合わせて150人程度。
殆どの人が自分と同じように白シャツとデニムを着ている。
これだけの人、船がなければおかしい。
なのに停泊しているのは小さなボード一つだけ。
大型船の残骸がないところを見るに、座礁したわけでもないようだ。
「どうなってるんだ」
周りの連中も似た言葉を一様に呟いている。
小さな島なのだろうか、道路が見当たらない。
浜辺から見える林の向こうに小さい灯りが見える。
いくつかの人影が既に灯りに向かって歩いていた。特徴的なシルエットが10人程度。
揺れるバルーンスカートの人影に、2メートルを越す大きな人影。
大きなツバの帽子の人影、そもそも人ですらなさそうな影も混じっている。
とりあえず灯りの方へ向かうか。
もう少し周りを観察するか。
…………選択を迷ったが。
「とりあえず向かうか」
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後書き、やること。
目標。2日に1話!!!