表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/49

第23話 土葬屋 5

23話目投稿しました!!


 先日は私のミスで迷惑をかけてしまいすみませんでした……


 24話目は明後日投稿になるかなと思います!

「あの、本当に大丈夫なんですかね? 私達だけで迷いの森の調査、やっぱり無謀なんじゃ……」


「あぁん!? うち等には勇者様がいるんだぞ!? 大丈夫に決まってんだろ! 何今更びびってんだぁ?」


「ヒェッ、す、すみません……」


「それくらいにしておけ、気が散る」


「……悪い」


 今、僕はランク2冒険者を連れ迷いの森に足を踏み入れている。


 メンバーは心配性の神官にガラの悪い狩人、魔法使いが二人にタンクが一人、後エスカトスだ。


「デイニス様、この先開けた場所に出ます。人の呼吸音も聞こえます、行方不明者かと」


 エスカトスが報告する。


 彼女は風魔法を扱う事ができ、風の流れで空間を把握する事が出来る。


 

「そうか、各自戦闘態勢を取れ。作戦通りで行くぞ」


 僕は聖剣引き抜き天に掲げる。


「行くぞ」


 僕達は各々武器を構えながら開けた場所へと出た。


「うっ……これは?」


「ヒッ…」


「こりゃひでぇな」


 


 巨大な蜘蛛の巣が張り巡らされており、蜘蛛の巣に人間が絡め取られている。その人間をよく見ればその人間の口や目から大量の蜘蛛が湧いて出ているのがわかる。


 地面にも何人ものの人間が転がっており、腹に大きな穴があいてある。

 しかし、そんなに大きな穴があいているにも関わらず、内臓が飛び出ていない。



「……どうなってんだ?」


 狩人は地面に転がる死体に近付き様子を見る。


「空っぽじゃねぇかよ……でも外から魔獣に喰われたってんなら傷があるはずだがそんなものはねぇ。まるで内側から喰い漁られたような……」


「アラ? オキャクサン?」


 狩人とは別の、女の声が響く。


 目線を上にやると蜘蛛の巣の上で伸びをする美しい女性がいた。


 しかしその女性の下半身はどうもおかしく、大きく真っ白な蜘蛛だった。


「こいつは!!」


 狩人はそこから距離を取り、弓を引く。


「魔法使いは魔法の準備!! 盾使いは魔法使いと神官を護れ!! エスカトスは狩人がこちらに来るまでの援護を!!」


 魔法使いの二人は各々得意とする魔法で蜘蛛に向かって攻撃を始める。


「アハッ、マズハアナタカラネ!」


 蜘蛛は狩人に詰め寄り脚の鉤爪を振り下ろす。


「当たるかよ!」


 狩人は横に転がり回避し、それと同時に矢を放つ、その矢は人間の身体の肩に突き刺さる。


 もう一度鉤爪で攻撃しようとするが、エスカトスが狩人の前に立ち、その攻撃を剣で受け止め、弾き返す。


 そのまま狩人の服を掴み、大盾使いの後ろまで下がる。


「サァイクワヨ!!」


 蜘蛛は盾使いに向かって鉤爪を振り下ろす。

 

 が、盾使いは難なく受け止める。


「火炎の矢!!」


 魔法使いの攻撃は命中し蜘蛛はその反動で後ろに少し下がる。


 エスカトスは剣に突風を纏わせながら蜘蛛を視覚できないスピードで何度も斬りつける。


「僕が仕留める! はぁあ!! 聖天画戟!!」


 聖天画戟、僕が勇者として使う事を許された唯一の技。


 大量の魔力を込めて放つ聖なる一撃、あらゆる魔の物を消し炭に出来るこの技。


 僕は最強の一撃を蜘蛛に浴びせる。


「グギヤァァァア!!!!」


 耳をつんざく断末魔を放ちながら光と共に消滅した。


「さっすが勇者だな、もう解決かよ。あっけねぇな」


 狩人は一つ溜息を付いたあと、 


「さぁさっさと帰ろうぜ、早くギルドに報告し、て、え? ガフッ、なになんだ?」


 お腹から大きな鉤爪が突き出た後、地面に倒れた。


 狩人の背後には先程倒した筈の蜘蛛が笑みを浮かべてこちらを見ている。


「な、なんで? さっき僕の聖天画戟で消滅した筈じゃ?」


 周りから音がし、見渡すと蜘蛛の怪物が、10体以上が僕達パーティーを取り囲んでいた。


「サァユウシャ? アナタノチカラヲミセテチョウダイ?」


 そこから何があったか、必死に剣を振り、やっとの事で包囲を潜り抜けて逃げる事が出来た。


 しかし、僕とエスカトスの二人だけ。


 残りのメンバーは全員、喰い殺され、引き裂かれ、見るも無残な姿になってしまった。


 




「なるほどな、で、追手に見つかった所で俺が助けに入ったという事か」


「あぁ、本当に感謝している」


 この怪物がこの森に何十体も生息している、か。


 心配だ、早く見つけなければ。


「あと、少しおかしいと感じた事があるんだ。奴らはこの森の中で正確に僕たちを追ってこれた。この森は魔獣でさえ迷う森だ。それなのに追ってきた、もしかしたら探知系の魔法か何かを使っているのかも知れない」


「わかった。お前らは魔力が回復するまでここで安静にしていろ」


「気を付けろよ……」



 俺は先に進む。


 待っていろ勇者、必ず助けるからな。


 俺は両頬を叩き、気合を入れた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ