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某ゲームより……

声に相まって印象深い名言。

 今回はPCアダルトゲームでありながら、「社会」「人間」をテーマに描かれる、重厚なストーリーを持つ【車輪の国、向日葵の少女】の指導者的立場の人物の言葉。

 "特別高等人"と呼ばれる、義務を負った被更正人を監督、保護観察する職務につく役人……それを目指す主人公と、被更生人である少女たち。そしてそれを指導する怖いオッサン。

 今回の名言は、法月将臣という超優秀な特別高等人が吐く名言の数々……裁判官であり、刑務官であり、ときには高等人の候補である者すら射殺する死刑執行人でもある。

 そんなオッサンの言葉をどうぞ。


・『レラ~ックスしていいぞぉ』


 声でリラックスなんて出来ません(゜A゜;)ゴクリ


・人ではなく豚

『お前らそうやって、すぐ、わかりやすい悪に飛びつく。いつでも誰かに責任を取ってもらおうとする。 国が、資格が、こんな特許が、親が、信頼する友人がこういったから・・・すぐ、安心し、思考を停止する。そのくせ、裏切られたときには、豚のようにわめき 散らす。 お前にはまだまだ教育が必要だな。一度、自分を見つめなおしてみろ。最低な自分をな。』

『義憤などではない、そんなもの……豚のひがみというのだ!!!』


 人にすがっているくせに、都合が悪くなると縋ったものを"悪"だのと曰って、また次の耳障りの良いものに縋ろうとする……。美味しい餌をくれそうな者に飛びつこうとする。

 ……なるほど、言葉はストレートで酷く感じるが、こんなことしている輩は、確かに最低で、豚のひがみと言われても仕方がない。


・管理というもの

『人生は、上がるか下がるか。現状維持などない。なぜなら、自分が成長しなくても時間だけは過ぎていくからだ。良く覚えておけ・・・・・ 管理とは、成長させることだ 。現状を維持することではない』


 次の世代はどんどん芽吹いているし、同じ世代のものでも、どれほど歩みが遅くても進んでいる。

 ならばこの言葉の通り、現状維持なんて無い。時間と共に周りが進んでいるんだから、成長しなければ現状維持にも成らない。指導者・管理者……ひいては親という立場の者は、これを肝に銘じなければなるまい。


・暴力

『私がなぜ暴力を振るうのか、それは、人間が身体という器に支配されているからだ。 どんな崇高な人間でも、殴られた瞬間には、脳を『痛み』だけに支配されるのだ。』

『一時的なものとはいえ、暴力ほど効率のいい指導はこの世に存在しないぞ』

『何も難しいことはない。言っても聞かない子供は、殴るしかないという乱暴な理屈を実践しているだけだ。お前たちはただ、今の気持ちを忘れないようにすればいい。痛み、恐怖、悔恨……顔から血の気が失せ、胃が痛くなるような感覚を決して忘れるな。』

『痛いぞ……自分のせいで誰かが傷つくというのは』


 順不同……暴力を肯定している指導者。冷徹です。

 暴力を振るわれているのは、主人公。また、"お前たち"というのは"被更生人である少女たち"。

 高等人という指導者の候補者である主人公が監督責任を上手く果たせなかったタメ、殴っているのを少女たちに見せつけている場面。

 主人公には痛みを与え、殴られている姿を見せることで、"自分のせいだ"という意識を少女たちに植え付けようとしている。痛みを与えぬ痛み……凄まじい話。

 なによりも言葉の強さが半端ではない。痛みを伴わない経験はあっさりと忘れているっていうのは確かにあるから、否定しきれない……。


・罰則について

『人はすぐに忘れる。自分の損得に関係のない話を覚えようとしない。ならば、話を忘れると損をするということを教えなければならない。そうして、社会に罰則というものができた。罰則は必ず明文化されている。忘れてましたとは言わせないためにだ。』


 いろいろと忘れがちの私には痛い言葉……。確かに明文化して読んで思い出せるようにしないと、忘れてしまう。


・思考の予測

『人の上に立つ人間は、下の者に向かって、お前の思考は手に取るようにわかると言うが、実際はそんなことはない。

 我々は、他人の思考を予測しているのではなく、思考を指定しているのだ』


 何という思考の転換。

 状況が追い込まれれば、取れる手段が少なければ、やれることが限られているならば、行動の選択肢なんてわかりきったことに成る。ならば、そこに追い込むのは予測ではなく指定……だ。


・一流?二流?三流?

『いわれたことしかできない人間を三流。いわれたことを上手にできる人間で、ようやく二流。

 森田はいつになったら一流になるんだ?』


 森田とは主人公です。

 言われたことを上手にできて二流。なるほど……仕事の量と質が上がることは大前提。それでは二流止まりということ。

 ならば一流の定義とは?誰にも指摘されないもの?違うだろう。

 期待以上の事を成し遂げることだろうか?それとも、言われるまでもなく問題を探し出し、解決方法することだろうか?……これについては、未だに模索中。


・指導者という者の心構え

『指導者は謝るな。誰かに責任を押し付けられない立場の人間の謝罪が許される社会は堕落の一途を辿る。』


 謝罪だけでは、何の意味もない。……確かに、謝罪だけで終わるのは堕落の一途。何事にもね……。


・裁くということ

『人が人を裁く、その危うさを知れ。』


 人の認識には限りがある。好みがある。雰囲気、眼の前の印象に左右される。

 雲のごとく考えなどあっさりと変わってしまう。

 裁判官といった法律を知り尽くし、人を裁く資格を持った者でさえ、トンデモ判決を下してしまっている事がある。確かに危うい。

声優は、さとう雅義……有名な名称では、若本規夫。

声に乗る威圧感がたくさんで、ゲームプレイから10年経っても、忘れていない名言。


ツベにも投稿されてるかな……。それにしても、この名言を作った書き手は凄まじい。

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