アイザック・アシモフ先生より
名言を並べて色々と考察とか、感想を綴っていきます。
SF大家のアイザック・アシモフ先生。から。
・『暴力とは無能者にとって最後の拠り所である』
その"暴力"、何から来るのかが問題……。実際の暴力ならわかり易いけど、裁判という暴力、金力という暴力、権威、地位、軍事力などなど……なるほど、力とつくものを振り回すのは、確かに無能者が常だ。
・『モラルに正しい行いの邪魔をさせるな』
モラルが何かを行おうとすると、邪魔をしてくることは確かにある。
……でも、正しい行いの判断がつかずにモラルを失うと、人間は野獣になっちゃいます。どうしたらいいかな?モラルってのは、良かれ悪しかれ鎖なんでしょう。だから、正しい行い。と書いて、そのときだけね。と言っていると思う。
・『問題を解決するもっとも簡単な方法は、その存在を否定することである』
敵軍が強い筈がない。公害などない。津波など起きない。原発事故の汚染被害なんて無い。地震が起きるはずなど無い。神国日本が負けるはずはない。黒船が来るはずない。
日本の歴史だけでさえ、見返すと、どれだけ問題の存在を否定してきたか……。
・『無知に身を委ねて、神の仕業と宣言するのは、いつの時代においても未熟な行為。それは現在でも未熟なままである』
アシモフ先生は「想定外」と言って東日本大震災で責任逃れしようとする政治屋を見て来たのか?『神の仕業』『想定外』……そんな事を言う人は、古今東西あちこちにいたようで……。
・『チェスとは違い、人生ではチェックメイトの後もゲームが続いていく』
なるほど、チェスを人生に置き換えると、ハッピーエンドの象徴、結婚式で人生は終わらない。人生が終わるのは全て葬式の前。
・『彼らは耳を貸さないよ。なぜだかわかるか?過去の強い固定観念をもっているからだ。いかなる変化も彼らの目には冒涜に映る。仮にそれが真実であってもだ。彼らが求めるのは真実ではなく、しきたりなのさ』
因循姑息ってやつですね。惰性で生きることを選んで、ぬるま湯に慣れた人は、確かに耳を貸してくれない。制度疲労起こした法律とか、使用期限を終わったモノにこだわったりとか……ウンザリ。
・『なぜだろう?どうして優れた運動能力を示す者はクラスメイト達の賛美の的となるのに、優れた知的能力を示すものは憎悪の対象となるのか?』
このアシモフ先生の質問には、物理学者のパスカル先生が書いたパンセから引用するとわかり良い。
『邪悪な人とは、真理を知ってはいるが、自己の利益に関するかぎりにおいてのみ真理を支持する人のことである。それ以外の時は、この人々は真理を見棄ててしまう』パンセ――断章583
"真理"を"法律"と置き換えれば、わかり易い。自身にとって都合のいいところで法律を使って自分の利益を守り、都合が悪くなると、法律を知らんぷりする。
そんな政治屋とか弁護士、官僚。そういう人を思い起こせば、憎悪の対象となるのは、当然のことだろう。
・『知識階級の方々によって"常識"は日頃よりひどく冷遇を受けている』
知識階級と言うよりも、上流階級あるいは差配師と言ったほうが良さそう。政治屋・ブラック企業社長・官僚・裁判官……社会的地位の高いものはサイコパス傾向が強いと言われる。
なるほど確かに、サイコパスと言われるものは己の都合を優先しやすい。常識を冷遇、無視して……。
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