序 ~ オレ
あ……。
どうも。
守護闘霊のゾンです。
ゴーストの一種です。
ゴーストというからには、オレはもう、死んでます。
生前はドラゴンゾンビでした。
何を云ってるのk
あー。
すまん。
思考がとぎれるんだ。
死んでるし。脳も腐ってるからだろうけど。
だからその、ゾンビのゴーストって自分でもなにがなんだかわかんねえんだけど、なっちまってるもんはしょうがねえよな。だってオレはほら、ことなかれ主義だし、難しいこと考える脳もねえわけ。あ、比喩じゃなくってホントに。
どうs
なんの話だっけ。
あ、えーと、オレは、生前から死んでたんだけど、死ぬ前の前は、かなり強いドラゴンだったはずなのよ。不死属性の。
不死なのに死んだのがまずよくわかんねえだろ? もしかしたら、不死属性だけが残ってゾンビになったのか? って考えるんだが、だからってそれがゴーストになるってえのもよくわからねえ。ダブルアンデッドっていうか。ドイツ語だとドッペルウンシュテルブリヒっつうの? 知らんけど。あ、いまなんでドイ
なんだっけ。
あ、ええと、その、だからその、生々前はドラゴンだったわけですよ。オレは。
記憶はほとんどねえけど。
でもね、その、かなり強かったはずなんですよ。
そりゃもう、無敵でチートで神レベルの。
それがなんで、こんなチンケな世界でゴステトラなんてえのをしてるのかっつうことですよ。
いやまあ、だから、そもそもその前になんでそんなちょー強えオレがゾンビになっ
あー。
ええー。
ああー……と。
え?
…………。
……………………。
あっ。
だから、思うんだが、オレがなんでこの世界にゴーストとして現れたかっつうと、じつはオレ、この世界の出身なんじゃないか? って。思うわけだ。因果ってやつ。因果ね。因果。しってるだろ?
だから、オレはこっちの世界で生きてた冴えないニートのおっさんかなんかで、事故とかで死んじまったら、異世界で超無敵ドラゴンにてんs