act14
タイトルの案がまったく出てきません…。
コンコンとノック音で目が覚める。
「おはようございます、マルボ様が朝食を取りながら今日の予定についてのお話があるそうです。」
俺の寝起きはかなり悪い。機嫌が悪いとかじゃなくてずっとベッドに潜っている方で悪い。
ガチャリとドアが開き掛布団を取られる。
「起きてください、ご友人の方はもう準備して食堂に行ってますよ。」
眠い目をこすりながら起きる。ぼけーっとしながらメイドさんに髪をとかして貰ったり服を着させられる。
傍から見れば完全なるお姫様扱いだろう。持ってきた水桶で顔を洗って服を見ると昨日アルガに買ってもらったロングドレスを着させられていた。今日はエロ服じゃなくて安心した。
「ではご案内します。」
昨日の食堂に着くと、マルボさんとナッツが座っていた。
「おはようございます、ミズキさん」「ミズキ君おはよう」
二人に声をかけられ軽く返事を返し、昨日の席に座った。
朝食はベーコンエッグとパン、野菜スープだ。匂いからして旨そうだ、食欲が沸く。
アルガはバトロと共に朝早くに出かけたそうだ。
「まずは食べましょうか、朝食で元気を補充しましょう!」
マルボさんに勧められて食べる。相変わらず美味しいな。
「食べながらで大丈夫ですので、昨日の件についてお話を聞いてください。店の場所は確保しました。私がやっている店の一角を使えるように手配しました。容器についてですが、こんな物を用意してみましたがいかがでしょうか?」
この人仕事早すぎだろ。昨日の今日だぞ。
マルボさんに木で出来たコップ並みの大きさの器を渡された。
「その木皿込みで2000コルが妥当でしょう。持ち込みなら1000コルと私は決めておりますが。」
木の皿高いな。このベーコンエッグ乗ってる陶器皿いくらすんだよ。聞いてみよう。
「この皿っていくらするんですか?」
「気に入った物をまとめて購入したので、あまり鮮明に覚えてはいませんが、確か一枚3万コルくらいだった記憶がございます。」
陶器皿高すぎだろ、その値段なら確かにそのくらいが妥当か。ナッツあんた俺らガン無視して飯食ってるんじゃねーよ!
隣でガツガツ食ってる奴を無視して話を続ける。
「素敵なお皿だったので気になってしまって、容器はそれで大丈夫です。値段はマルボさんの提案通りにしますね。」
「お褒めに預かり光栄です、容器は今日中にでも店に運びましょう。あとの問題はギルドに入るか入らないかの問題ですなぁ。お二人共入ってないようであれば私の名前を使い商売する事になりますので、私の店の店員と言う事になりますが、それでもよろしいですか?」
雇われってことか?どのみち売り上げの9割は俺らの物になるんだしいいんじゃないのか?
「えーっと、メリットとデメリットを教えてほしいです。」
「メリットは面倒な手続きが必要ありません、デメリットはもし問題が起きた時私の名前に傷がつくことですな、はっはっは。」
デメリットそれマルボさんにとってかなりの痛手だろ!ここまでしてもらって迷惑かけるものいやだしなぁと思っていると大食らい星人ナッツが
(迷惑かけなければいいんだろう?だったら昨日の保険があるじゃないか。)
(昨日の覗きじゃなくて風呂入ってきた件か?)
(どうせ君のことだ、何か要求したのはわかっているよ。)
バレてたな、お願いすればなんとかなりそうだ。
「アルガさん達に、ひとつ貸しがあるので揉め事の対処をお願いしてみます。」
「それなら安心ですな!うちの息子仕事はきっちりこなしますからね。今日中には準備が完了するので明日から商売できますよ。」
頼りまくってるから若干罪悪感が出てきた、悪いなぁと思っていると
「ところで、勝手ながら売り子用の服をご用意させて頂いてますよ。」
結局そこに落ち着くのかよ!さっきの感傷返せや!
食べ終わり、昨日の衣装部屋に案内され売り子用の服を着させられる。
かき氷のイメージをしたとのことで涼しげな印象を出したそうだ。
出てきたのは簡単に言うと踊り子の服。これならまだ昨日着ていたチャイナ服もどきの方が10倍マシだ。
上半身が水色と下半身が青色、スカートと腹回りの布がスケスケだ。
部屋から出るとナッツが白色と黄緑色の同じ服装でまた腕組みをして待っていた。
俺を見ると腹に手を当てて大爆笑している。
「ミズキ君は私を笑い殺す気だろう?」
あんたも同じ服着てるんですよ。
マルボさんが満面の笑みでこっちを見て「私の目に狂いは無い、これなら絶対売れます。」
売れるってこの衣装も勘定に含めてるだろ。それと鼻血出てるぞ。
流石にこの衣装着て生活するほどの度胸は無かったので、朝着ていた服に着替えた。
マルボさんに反対されると思ったら刺激が強すぎるとのことでOKが出た。凄まじい勢いで鼻血出てたもんな。
その後宿の厨房を借りて、かき氷のシロップを作る。材料はマルボさんが手配してくれていた大量にあり、全部使ってくれと言伝を貰ったので、作るだけ作ってみたが20ℓは超える量になってしまった。支払いに関しては後払いで良いとの事だが、これ売れなかったらヤバいな……。
夕方にアルガ達が帰ってきたので明日からとりあえず三日だけ護衛件お手伝いをお願いした。10日後に二週間程モンスター討伐に出掛けるからそれまでは大丈夫だそうだ。
話をしているとメイドさんに夕食が出来たと呼ばれたのでアルガ達と食堂に向かった。
席に座るとバトロも一緒に食べるらしくアルガの隣に椅子が一つ追加してあった。
「本日のメニューは焼きたてパン、水野菜のレッシュソース、メインにレヒレ牛のステーキです。食後にを用意しました。」
「ステーキ!?美味しそう!」
ここの宿飯だけは本当に良いわ。
「さぁ、どうぞ召し上がってください!」
マルボさんが言うとナッツがイタダキマスと早口で言い食べ始めていた。
「バトロ、今日の昼に軽く話しただろ?昨日から家の祈りはいただきますになったからな。」
「「「「いただきます」」」」
残りの全員で合掌して食べ始めた。
レッシュソースとのいうのはレモンと塩のソースだった。酸味と塩味が程よく野菜が進む。
ステーキは少し硬いな、聞いたところ年老いた牛肉の良い所を使っているらしいが、やはり肉に関しては現代のが旨い。食べる為に育てているくらいだし。
隣の大喰らいを無視して話を聞いてみる。
「バトロさんとアルガさんは付き合い長いんですか?」
「二人で組んで8年になります、アルガとは12の頃からの付き合いです。」
「もう8年か、俺も年食った訳だな。バトロ今何歳だっけ?」
「お前相棒の年齢くらい覚えておけよ。今年で21だ。」
顔だけみると18歳にしか見えないぞ二人共。
「ミズキちゃんって歳いくつなの?」
「おま!女性に聞いていい発言じゃ!」
「25ですよ、二人からしたらおばさんかもねー」
「いえ!全然お若く綺麗だと思います!」
バトロが手を横に振りながら言う。
「まじかー、ミズキちゃん同い年くらいかなって思ってたわ。俺もバトロと同い年なんだけどなー」
こっちは軽いな、女性の年齢うんぬんはこっちの世界でもか…。世知辛いな。
その後明日の話をしながら夕食を食べ終わり、風呂に入って明日に備え寝た。




