act1 落下
初投稿です。矛盾等あると思いますが、よかったら見てやってください!
雲一つない快晴。照り付ける太陽が心地いい。
今日は素晴らしいツーリング日和だ。
愛車CBR250に乗ってキャンプへ移動中の俺二十五歳。
携帯ナビをチラ見しつつすれ違うライダーにヤエーをしご機嫌で走っていく。
前方に8kmほどある長いトンネルが見えてくる
「このあと長いトンネル抜けて近くにあるコンビニで休憩すっか…」
時刻は午前12時昼を食べるには丁度いい時間だ、独り言つ目的地へ走る。
「今日は休日なのに車が少ないな、まぁ空いてるからラッキーっちゃラッキーだが」
後ろにも前にも車がいないのは珍しいと思いつつ前方のトンネルへ入る。
対向車もまったく見ないものあって若干違和感がある。おまけに若干ガス臭い。
「ここまで車見ないのはおかしいな。しかもジェットファン動いてんのかよ?」
ぼやきながら走る、トンネルの半分くらいの距離に差し掛かったところで、急にトンネルを照らしている照明が消える、それと同時にガス臭い匂いもしなくなる。
「なんだ?故障か?それにしてはジェットファンが仕事しすぎな気もするが、バイクのライト見えにくいんだから、勘弁してくれよ…」
トンネルはあんまり好きじゃない。早いところ抜けだしてお日様の元に帰りたい。
そう思い走ってると白線も無くなり通行表示板も無くなり、道もガタガタになり、更に道幅も狭くなる。
何度か通った事はあるがこのトンネルはこんな道幅じゃなかったはず、何かおかしい。
Uターンしようと思い後ろを見るが道がない。
「外暑かったから熱中症にでもなったのかな…?トンネルじゃ休めない。もうそろそろ出口のはずだし、外でたら速攻休憩だな。」
直進、ずっと直進。やけに長い、もう10キロ以上走っているのだが出口が見えない。
こんなトンネルだったかと考えると出口が見えてくる。
「おっしゃ!やっと出口だ。不自然に長かった気がするけど気のせいだったか」
ブァワン!!
空ぶかしした音がマフラーから鳴り響く。
出口に出た瞬間道がなくそのまま落下する。
回りを見る余裕なんて無い、下は真っ暗だ、明かりもない
「は?」
意味不明すぎてそれしか言葉が出なかった、そのまま落ち俺の意識も落ちる
◆
「――っ!」
目が覚めた、何故か無傷だった。
とりあえず辺りを見渡す、真っ暗だ。
携帯を取り出そうとするがポケットに入れていたスマホが無い。
パクられたか…?いや、落ちた時に落としたのか…?
バイクは!?携帯もそうだが俺の相棒はどうなった……?
立ち上がろうとするとガン!と何かに腕が当たった、腕が痛い、何に当たった…?
暗くて見えにくいが俺のバイクだった、何故かご丁寧にスタンドで立ってる状態だ。
脳の処理が追い付いていない、意味不明すぎる。
ライトがサイドバッグに入っていたはずだ、それを探す。
サイドバッグのジッパーを下ろし、コンパートメントを探りライト手繰り寄せ点灯スイッチを押す。
「どこなんだよここはああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」