光
食べ物求めて降り立った星(冷蔵庫)で、食べ物になるかも知れない二人は、光源を失いにっちもさっちもいかない子猫。
「とりあえず出口さがそうよ」
「そうね」
とは言えいつ襲われるかわからない不安と、恐怖は体力を余計に奪う。それに腹ペコちゃん。
食べ物求めて降り立った星(冷蔵庫)で、食べ物になるかも知れない二人は、光源を失いにっちもさっちもいかない子猫。
「とりあえず出口さがそうよ」
「そうね」
とは言えいつ襲われるかわからない不安と、恐怖は体力を余計に奪う。それに腹ペコちゃん。
「もうダメー! 歩けない!」
「情けないなあ、ぼくだって力使えないんだよ?」
「私は女の子なのよ!」
ルージュはダウンした。立て! 立つんだぞぅ!
「じゃあ先行ってるね」
「待ちなさいよ!」
「まだ元気あるじゃん」
キラッ。
「あ、光だ!」
「本当だわ! 行きましょ!」
遂に出口を見つけた二人は疲労の披露もなく走って行く。
「あぶない!」
バスターが止まる! 十秒程遅れてルージュ。馬連1ー2。
「なによ!?」
「穴が空いていてこれ以上進めないよ……」
「そんなあ……」
すると光の方向から声が。
「オメェたづ、何してるだ!?」
「私達はスクイズさんに言われてここを通らせてもらっているの! 食材だってもらえる約束なんだから! あなたこそどこの誰よ!?」
まだ相手の姿が見えないが、子供だということは声からわかる。
「おらか?おらは【スライダー・スオトルト】イフリートとの契約者だぞら!」
どこかで聞いた名前だ。
「ライダーくん?ん?スクイズさんの名前って、バスタオルくん【スオトルト】だっけ?」
「どうだっけ?」
「ん?今、スクイズさ言っただか?スクイズは兄貴だぞら!」
「やっぱり!」
なんと、スクイズの弟に出会った。イフリートの力により光を作り出していたのだろう、なんたって恒星は炎で明るく照らしている。ならば、炎の力で光も作れるわけだ。多分。
「私達、貴方に会いに来たのよ!」
「んだか?」
「弱いからしゅぎょーに連れていく約束をスクイズさんとしたんだよ」
「おら、弱くねぇだ!」
ここで、ルージュがかまをかける。
「あら、そうかしら?じゃあ、怪物の一匹や二匹やっつけられるかしら?」
「むむむ、おらを甘く見てるだな?よーし待っとれ! 冷蔵庫で一番上手い怪物の肉で焼き肉おごってやるだら!」
そう言ってスライダーは飛んで行った。
「これで食べ物が向こうからやって来るわ」
「えっ?なんで?」
ルージュは説明した。自分の頭がいいと自慢したかったからだ。
「むむむ、おらを甘く見てるだな?よーし待っとれ! 冷蔵庫で一番上手い怪物の肉で焼き肉おごってやるだら!」
そう言ってスライダーは飛んで行った。
「これで食べ物が向こうからやって来るわ」
「えっ?なんで?」
ルージュは説明した。自分の頭がいいと自慢したかったからだ。